文化 屋久島町歴史民俗資料館通信(れきみんかん)

■ふりむけばそこにモニュメント~花田一男作「女性」像
日々の暮らしの中でつい見落としがちな石碑・顕彰碑といったモニュメントも紐解いていけばそれぞれの歴史や込められた想いが時を越えて甦ってきます。
この「女性」像もそのひとつ。現在は宮之浦野球場入口に立地していますが、昭和45年に宮之浦総合グラウンドの建設にあたって寄贈を受けたものです。同年11月3日に開催された町民体育祭で除幕式が行われ、その様子を当時の上屋久町広報誌では「(前略)この像は平和と健康と創造の象徴として永く町民に親しまれるでしょう。」と誇らしげに伝えています。
像の作者は花田一男氏(1904~1992)です。同氏は福岡県豊前市に生まれ、その後上京し日本近代彫刻の祖、平櫛田中に弟子入りしてその才能を開花させ活躍しました。木彫りはもとよりセメントを使ったパブリックアートも数多く手掛けています。

問合せ:屋久島町歴史民俗資料館
【電話】42-1900
住所:屋久島町宮之浦1593番地(屋久島北分遣所横)
[開館時間]9:00~17:00
[入館料]大人100円、小中高校生50円(団体割引あり)
休館日:月曜日
町民は入館無料