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メディカルニュース

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三重県桑名市

桑名市総合医療センター
循環器内科
千賀 通晴(みちはる)さん

今月のテーマ:検脈のすすめ

動悸(どうき)・息切れ・めまいなどが気になることはありませんか。もしかしたら不整脈が原因かもしれません。不整脈とは心臓内を流れる電気信号に異常が生じることにより、脈拍が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりする病気です。一言で不整脈と言っても、命に関わるものから、治療を要しない予後良好なものまで多岐に渡りますが、最近、特に問題視されている不整脈として「心房細動」があります。
心房細動は、心房で異常な電気信号が発生することにより、心臓が不規則に痙攣(けいれん)する不整脈です。加齢、ストレス、高血圧、弁膜症などが原因となり、日本の推定患者数は100万人以上と報告されています。心房細動になると、心不全、脳梗塞、認知症などのリスクが高くなると報告されており、血液を固まりにくくする薬を内服したり、カテーテル手術などを要することがあります。心房細動の怖い点として、無症状の患者さんが一定の割合で存在するため、心不全や脳梗塞を発症してから心房細動が見つかることがあります。最近は定期検診やウェアラブル端末などの普及で、早期に発見されることも増えてきましたが、まだ十分とは言えません。
ご家庭で不整脈の有無を調べる方法として「検脈」があります。左の手の平を上に向け、左手首の親指側に右手の薬指、中指、人差し指を優しく当ててみてください。脈を触知することができたら、不整がないか確認後、脈拍数を数えてみましょう。脈拍数の正常値は1分間に50〜100拍です。最初は難しいかもしれませんが、毎日続ければすぐに慣れると思います。
心房細動は早期発見が重要です。脈の乱れや息切れが気になるようであれば、ぜひお近くの循環器内科までお気軽にご相談ください

問合せ:総合医療センター
【電話】22-1211【FAX】22-9498

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