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《特集1》笑顔を運ぶ水道水(1)

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京都府京田辺市

6月1~7日は国土交通省・環境省が定める水道週間で、今年のスローガンは「たいせつに みずはみんなの たからもの」です。今号では、私たちの生活に欠かせない水道水の起源と、その行方などを紹介します。

■水道事業スタート 今年で68年目
市の水道は、今から68年前の昭和31年に木津川の水利権を得て、田辺地区簡易水道事業としてスタートしました。昭和33年に新たに田辺・河原・薪地区に給水を開始すると、その後も人口増加に合わせて水道管などの整備を進め、昭和54年には高船地区まで拡大しました。これにより、田辺町(現京田辺市)全域の給水が可能となりました。

■2系統+浄水場新設で給水量アップ
昭和53年、これまでの地下水(自己水)に加え、新たに京都府営水道の受水を始めました。給水を2系統とすることで、給水量が向上したほか、災害・事故などによる断水リスクの軽減を図っています。また、昭和63年、新たに薪浄水場の運用を始めたことで、水道水の生産能力がさらに高まりました。現在の1日の最大給水量は約2万3千立法メートルで、事業開始から比べて約45倍に増加しました。
今後も水道管の整備を進めるほか、浄水場・配水池などの維持管理を図ることで、これからも安定的に安全な水を皆さんに届けていきます。

■水の種類と生産工場
水道の水源は、地下水(自己水)と木津川の表流水(府営水道)の2つがあり、主に、次の4つの浄水場系統で水が作られています。処理された安全な水は、市内11カ所にある配水池にポンプで送られてから、各家庭に供給されます。

◇系統・水源
薪浄水場系統:地下水・表流水
大住浄水場系統:地下水
普賢寺浄水場系統:地下水・表流水
宮ノ口受水場(木津浄水場)系統:表流水

◇水源の比率
〔56%〕地下水(自己水)
〔44%〕木津川表流水(府営水道)

◇薪浄水場
市内に3つある浄水場のうち、唯一有人で運営しています。24時間体制で市内全域の水道関連施設を監視する管理棟です。

■数字で見る上・下水道
◇上・下水道料金の安さ〔府内1位〕
水道料金・下水道使用料の合計金額は、府内で最も安価です(下表)。上水は府営水道を活用し、下水は府木津川流域下水道で処理を行うなど、いずれもスケールメリットを生かした効率的な経営を行うことで、市民の皆さんに少ない負担で良質なサービスを提供しています。
※府内での本市の各料金の(安価)順は、水道料金は3位、下水道使用料は5位(令和6年3月末時点)

1カ月当たり20立法メートルの使用(税込み)

◇府営水道の危機対応〔3川 3浄水場 3Q〕
水道の約半分の水源を担う府営水道は、宇治川・木津川・桂川(3川)から取水した水を3つの離れた浄水場で処理しています。安定した水質(Quality)・水量(Quantity)を確保するとともに、非常時における迅速な対応体制(Quick response)の構築を図ることで、ライフラインの安全・安心を支えています。

◇浄水施設の耐震化率〔80%〕
本市の浄水施設の耐震化率は80.1%で、府平均を約22%上回っています。また、水道基幹管路(※)の耐震適合率は43.5%で、府平均を約4%上回っています。(令和5年3月末時点)
※井戸(水源池)から浄水場、浄水場から配水池に水を送る管のこと

◇下水の人口普及率(※)〔99%〕
公共下水道整備区域外の中山間地域でも、農業集落排水事業により3つの汚水処理施設を整備しています。そのため、本市の下水道の人口普及率は府平均を上回る99.4%と高く、ほぼ市内の全域をカバーしています。
※処理人口を住基人口で割った比率のこと

■下水はどこで処理されるの?
家庭などから出る下水は、道路下に埋設された汚水管を通じて府洛南浄化センターに送られ、ろ過やバクテリアなどの微生物などによって浄化された後、宇治川に放流しています。公共下水道整備区域外となる中山間地域では、各集落ごとに汚水処理施設を設け、同様の処理を行っています。また、雨水は道路側溝などを経てそのまま河川へ流しています。

問合せ先:経営管理室
【電話】62-0414

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