文字サイズ
自治体の皆さまへ

市民・有識者の皆さまとの対話を基に 京都の未来を見据えて これまでの市政を総点検(1)

1/25

京都府京都市

■突き抜ける世界都市の実現に向けて
市政の現状の確認やこれからの京都のまちづくりを検討するため、松井市長自ら就任からの半年間で市政の点検を行いました。
ここでは、その点検結果や今後のまちづくりで大切にする視点などを紹介します。

●市民・有識者の皆さまとの対話を点検のカギに
全ての区役所・支所で市民対話会議を実施(分野ごとにも順次実施)。有識者の方とも意見交換を行い、市政についてご意見を頂きました。

▽有識者の皆さまからの主なご意見
・暮らしに息づくさまざまな文化に触発されて創造的な人材が京都に集まってくる
・大学などの学術機関や学生の力をもっと活用できる
・京都駅周辺への投資でさらに活性化できる
・企業誘致の可能性はまだまだある

▽市民の皆さまからの主なご意見
・地域のコミュニケーションが希薄になり、町内の集まりや催しが減少している。
・民生児童委員や消防団員など、地域の担い手が不足している。
・地域が良くなるよう企業もまちづくりに取り組んでいきたい。
・まちに関わりたい学生はたくさんいるが、地域への入り方が分からない。

●対話などで得た3つの気付き
1 1140万人を超える大都市でも、どこかで人とのつながりが残る京都の継承が重要であること
2 垣根を越えた、多様な人々の交ざり合いが重要であること
3 暮らしにさまざまな文化が息づくなど、潜在的な魅力が多くあり、その魅力のさらなる向上が重要であること

市では、この3つの気付きを踏まえ、政策や財政、組織について集中的に議論し、点検を進めました。

■点検結果
この点検では、全ての政策分野で「京都市の現状や課題」「今後の方向性」などについて、検証・分析を実施しました。

●8つの「柱」に分けて説明します!
細かな政策分野ごとに点検していますが、点検結果は、課題と可能性を横断的に見て、大きく8つに分類しています。

▽地域コミュニティにおけるつながり・支え合い
課題:
・人口減少などによる地域活動の担い手不足
・地域のつながりの希薄化・孤立化
京都の強み・可能性:地域や企業、大学、福祉団体などが交ざり合う、新たなコミュニティの形成

今後の方向性:誰もが気軽に地域活動に参加でき、相互に交流できる機会を創出。地域と多様な人々が交ざり合う社会へ

▽文化を基軸とした豊かさの向上
課題:
・コロナ禍で、文化の担い手の労働環境のもろさが露呈
・文化の担い手や支え手の減少による文化継承の危機
京都の強み・可能性:国内外の多彩な才能の出会いや交流を通じて多様な文化が開花し、まちの魅力や活力を支えてきた

今後の方向性:文化をあらゆる政策の基軸とし、文化の力でまちの魅力を高め、多様な人を京都に引きつける

▽産業・経済の創造拠点としての京都の強みの磨き上げ
課題:
・オフィス空間と産業用地、経営人材の不足
・地域企業の担い手確保や円滑な事業承継、さらなるDX注
京都の強み・可能性:創造的な企業や人材を引きつける、大学の知や豊かな文化などの存在
(注)デジタル技術を用いたビジネスの変革

今後の方向性:創造的な企業や人材を呼び込み、地域企業・スタートアップとの掛け合わせによる新たな価値を創出

▽安心安全で災害に強いまちづくり
課題:
・水害や土砂災害の頻発化・激甚化
・消防団員数の減少
京都の強み・可能性:地域の防災を支える自主防災組織、消防団・水防団の存在と、その中での大学生や女性の活躍

今後の方向性:大規模災害を想定し、国・府、地域と連携。市民や観光客の皆さまのいのちとくらしを守る取り組みを着実に推進

▽若い世代に選ばれる子育て・教育環境
課題:
・就職期や結婚・子育て期の市外流出
・子ども・若者や子育て世帯の居場所に対する需要の多様化
京都の強み・可能性:全国トップ水準の学力や大学のまちなど、京都ならではの子育て・教育環境

今後の方向性
若者・子育て世代から、「住みたい・働きたい・活躍したい」と選ばれるまちであり続けるための取り組みを推進

▽市民生活と観光の調和
課題:
・一部観光地や市バス・道路などの混雑、マナー問題などの観光課題の発生
・観光課題に対する市民の不満の増加
京都の強み・可能性:国内外から多くの人々が京都を訪れ、高い評価を獲得。一方で、まだ十分に生かしきれていない多様な魅力も

今後の方向性:市民、観光客、事業者・従事者それぞれにとって満足度の高い「持続可能な観光」の確立

▽戦略的なまちづくり
課題:
・歴史や文化、交通利便性などを十分に生かしきれていないエリアが存在
・京都の歴史や文化等の象徴の1つである京町家など、歴史的な建造物の減少
京都の強み・可能性:京都駅周辺で、産業・文化など、多様な民間プロジェクトが始動

今後の方向性:地域の潜在的な力を生かし、都市の成長や各エリアの魅力向上につながる都市機能の集積と自然的・歴史的景観の保全を戦略的に推進

▽環境・自然と調和した持続可能な社会の実現
課題:
・温室効果ガス排出量の削減ペースは鈍化傾向
・農林業の担い手が減少
京都の強み・可能性:京都の暮らしや文化などを支える財産である、山や豊富な水源などの身近な自然

今後の方向性:環境・経済・社会の統合的な課題解決による、生活の質の向上、都市の成長

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU