東脊振校区(東脊振小・東脊振中)は、令和3・4年度に「小中連携による学力向上」の県教育委員会指定を受け、さまざまな取り組み・実践を行いました。引き続き、令和5・6年度に「基礎学力向上」の町教育委員会指定を受けている同校区の学力向上の取り組みについて紹介します。
■東脊振小学校
◇スキルタイム
火曜日・木曜日の朝の時間を「スキルタイム」といい、音読、計算、漢字の反復学習を行っています。読み、書き、計算の力をつけるとともに、脳の活性化、集中力をつけることを目的としています。
◇スキルタイムでの学び
〇音読
音読集「徹底反復音読プリント」を使い、教師の範読をまねた音読から始め、リズムをとりながら、テンポよく読んでいきます。最終的には、暗唱できることを目指して練習しています。
〇100マス計算
四則演算の計算内容は学年で異なりますが、3分を目途に、右のようなプリントを一斉に行います。終わった児童は「はい」と挙手し、教師から告げられた時間を記録します。回を追うごとにタイムが縮まることで、児童は楽しみながら、計算力をつけていきます。
〇フラッシュ漢字
電子黒板に次々と出される5~6題の漢字(1年生はひらがな)を声に出して読んでいきます。少しずつ読むスピードを上げながら、3回程繰り返し、漢字を短時間で覚えさせます。その後、漢字のミニテストを行います。
■東脊振中学校
東中三訓「挨拶・時間・清掃」
H…表情豊かによい挨拶
G…学力高める時間の管理
S…精一杯の自問清掃
◇夢をかなえる地図の作成
年間を通しての目標や伸ばしたい力を設定して、学年末に成果と課題を記していくものです。
・生徒行動モットー「HGS」とのつながり
・学習とのつながり
・身につけてほしい力とのつながり
この3項目で自己評価(メタ認知)を行います。
◇フォーサイト手帳の活用
「やり抜く力」のなかでもタイムマネジメント力やルーティーン力を高めることが重要だと考えます。フォーサイト手帳は、やることをリストアップしてチェックし、1日の生活を計画して記録する内容であり、生徒自身がPDCAサイクルを回せるシステムになっています。
◇夢に近づく第1歩の活用
テストでの目標点数や目標学習総時間を記入し、保護者に「頑張り宣言」をします。
保護者からの心温まる激励のひと言欄の言葉が生徒のやる気につながります。
◇ナビゲーションシートの活用
テスト範囲、テスト攻略リストなどを記入し、個人のプランニングを補助します。
≪成果≫
令和5年度のSAGAテスト(※)で全教科県平均を上回る!!
全国・佐賀県学習状況調査で、同一学年(同一生徒)を経年比較してみると、小6時→中1時→中2時と徐々に伸びてきており、県平均を上回る学年・教科が増加してきています。さらに、3年生は令和5年度のSAGAテストにおいて、全教科県平均を上回ることができました。
また、各教科における学力向上の取り組みに加えて、上記のような実践を行ったところ、「夢や目標をもつ生徒の増加」「挨拶・時間・清掃への意識の高まり」「乗り越えるべき課題への意識と耐性の向上」「人間関係形成の意識の高まり」「学習到達度の向上」「教師の授業改革の進展」が見られました。
(※)県内市町立中学校の3年生が受けるテスト
問い合わせ:学校教育課(中央公民館)
【電話】0952-37-0339
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