■地域で見守ろう!みんなで防ごう!高齢者虐待
高齢者虐待は、介護をしている家族などが自覚のないまま行っているケースも少なくありません。「高齢者のために」と思ってやっていることが、虐待につながっていることもあります。また、高齢者虐待が生じる背景には、介護者が介護により心身共に疲労していることがあります。
高齢者が安心して暮らせるように、地域ぐるみで高齢者やその家族を支援し、高齢者虐待をなくしていきましょう。
■高齢者虐待にあたる行為とは…
▽身体的虐待
・たたく、蹴る、つねるなどの暴力行為
・高齢者自身に対してだけでなく、壁や床に物を投げる
・食事を無理やり口に入れるなど
▽経済的虐待
・日常生活に必要な金銭を渡さない(使わせない)
・年金や預貯金などを本人の意思や利益に反して使用する
・自宅など本人所有のものを無断で売却するなど
▽介護・世話の放棄、放任
・入浴させておらず異臭がする、皮膚がかぶれている
・水分や栄養が十分に与えられず栄養失調の状態になる
・室内にごみを放置するなど、劣悪な住環境の中で生活させる
・病院受診、介護サービスの利用をさせず放置するなど
▽心理的虐待
・失敗に対して怒鳴る、ののしる、バカにする
・子どものように扱う
・意図的に無視をする、悪口を言うなど
▽性的虐待
・介護しやすいと下着のままにしておく
・キス、わいせつな行為の強要など
■虐待をしている人が悪者だから虐待が起こるわけではありません!
終わりの見えない介護を続けることは大きなストレスとなります。介護の仕方や認知症への対応が分からず、対応に追いつめられて虐待行為に及ぶ場合が少なくありません。それらを防ぐためには、一人で無理をせず、さまざまなサービスや制度を利用して負担を軽減するようにしましょう。
■地域みんなで高齢者を見守りましょう!
高齢者虐待は誰もが直面するかもしれない問題です。高齢者や介護をしている人たちが孤立しないように地域の皆さんで温かく見守り、支えあっていきましょう。日常的なあいさつ・声かけや、日頃の言動、暮らしの様子などから虐待につながる小さなサインに気づきましょう。
また、介護に負担を感じている人がいたら、地域包括支援センターへ相談をすすめるなど家族だけで抱え込まないようにすることも大切です。
■高齢者虐待に気づいたら…
高齢者虐待を防ぐためには、地域の方々の小さな『気づき』が大切です。もし、「虐待かもしれない」と思った場合は、有田町地域包括支援センターへご連絡ください。守秘義務により誰が連絡・相談したかが周囲に漏れることは決してありません。安心して連絡してください。
地域包括支援センターは高齢者の総合相談窓口です。お気軽にご相談ください。
健康福祉課内地域包括支援センター(福祉保健センター)
【電話】43・2196
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