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自治体の皆さまへ

【特集】風水害への備えできていますか?(2)

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兵庫県丹波市

■地域住民で地域を守る「消防団」

◇火災や風水害に備えて地域住民らで組織
消防団は火災をはじめ、さまざまな災害時に出動し、消火活動や救出・救護活動など重要な任務に従事しています。地域住民の暮らしを守るため、仕事の傍ら日々訓練に励んでいます。
市内6支団で組織され、団員数は1,687人、内12人が女性消防分団員です(令和6年4月1日時点)。
活動は、火災時の消火、地震や台風、大雨などの災害現場で適切な対応ができるよう、普段から消火や水防などの訓練を行っています。

◇災害時には自宅や職場から駆けつける
消防団員は、地域住民らが普段仕事をしながら、火災発生時などには「自らの地域は自ら守る」という精神に基づき、自宅や職場から駆けつけて活動します。災害時には消防職員らと互いに連携して対応できるよう、日々訓練をしています。

◇あなたの力を地域のために
火災や地震、台風、大雨などの非常時に地域を守る消防団員を随時募集しています。会社員や自営業など、職業や性別を問わずいろいろな人が活躍しています。対象は、学生を除く18歳以上の市内在住・在勤の男女です。男性は地元の消防団、女性は丹波市全域で活動する女性消防分団に入団していただけます。年額報酬が支給される他、災害活動や訓練に出動した際には出動手当などが支給されます。詳しくは、市のホームページを確認ください。

●捜索時も溝のフタまでめくって探す機動力が強み
私が仕事で家を空けている時に、生後10カ月の娘が行方不明になったことがありました。消防団に連絡し捜索を依頼すると、すぐに30人の団員らが動いてくれたこともあり、娘は無事に発見され、とても感謝したことを今でも鮮明に覚えています。素早く駆け付け、地元の人ならではの土地勘を生かして、家と家の間や溝のフタまでめくって探す機動力は、地元消防団の強みです。
消防団筆頭副団長 田中 守(まもる)さん

■10年、50年に1度の災害に備える「TITAN(タイタン)」

◇丹波市消防本部の職員有志で組織
丹波市消防本部の職員有志が、救助技術の向上を図ろうと、令和4年6月にロープを使った救助訓練に特化したチーム「TITAN」を組織し、非番日を利用して自主訓練に励んでいます。
メンバーは代表の片桐一樹(かずき)さんほか、26~43歳の5人で、週1~2回、川代公園、旧山南中学校や栗柄(くりから)ダムなどで訓練を行っています。
チーム名は、市のマスコットキャラクター「ちーたん」を英語表記したもので、ギリシャ神話に登場する勇猛な巨神一族「タイタン」、強靭な金属「チタン」に由来しています。その名の通り、鍛え抜かれた強靭な肉体を自在に動かし、勇猛果敢に高所での訓練に汗を流します。

◇最新の技術などを研究
川代公園で行われた訓練では、増水した川の中州に取り残された人を救助するという想定で実施。川代峡谷を流れる篠山川の岸壁と吊り橋に約30mにわたって色分けされた複数のロープを張り、滑車やカラビナなどを組み合わせて救助する訓練に精力を尽くしました。訓練で使用するハーネスやカラビナ、ロープ、担架などの最新の機器や技術を研究し、手ごたえを確認。こうした経験が実際のレスキューにも生かされています。

◇台湾での世界大会に出場
9月に三木市で開催されるロープレスキューの大会や、10月には台湾で開催される世界大会にもチームから2人の出場が決まっており、世界レベルのロープレスキューをめざし、有事に備えた訓練を重ねていきます。

●あらゆる救助事案に備える
レスキューは、10年、50年に1度起きるかもしれない大災害時も失敗は許されません。その時に備えて、日々訓練をしています。消防署でも専用の施設で訓練を行っていますが、ここではより実践に近い環境で訓練できます。最新の資機材を買い揃え、訓練で救助技術を常に更新し、市民の安全安心のため、あらゆる救助事案に対応できるよう備えています。
TITAN チームリーダー 片桐 一樹さん

問合せ:くらしの安全課
【電話】82-0250

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