■自立して深く学ぶことがこれからの基礎となる
市立緑台小学校 校長 福田史江さん
◇社会で生き抜く力を身に付ける
「自信を持って社会で生き抜く力を、『探究』という学習方法で身に付けて、成長してほしいです」
そう話すのは、市立緑台小学校・校長の福田史江さん。福田さんが勤める同校では、2学期から小学4~6年生を対象に、探究学習が始まります。
◇探究学習を通じて必要な力が培われる
探究学習は、子どもたち自身で課題を見つけ、解決方法も自分で考えます。試行錯誤しながらも前向きな気持ちを持って自立して行動できるようになることが目的です。
通常、学年や学級単位で授業を行いますが、同校で行う探究学習は、学級や学年の壁を取り除いて実施。同じ探究課題を選択した異年齢の仲間と学びを楽しみ、課題解決に向けて自分の頭で考え、行動し、自分なりの学びの成果を発表してほしいと期待しています。
「時代の変化に伴って、教育の考え方も変わります。これからの社会で生きていくためには、知識を得るだけでは不十分です。だからこそ、これからの子どもたちには探究学習が必要だと思っています」
教員にとっても初めての試みなので、目的意識を持って、子どもたちと接してほしいと福田さんは話します。
「例えば、子どもたちがインタビューするのに、どのような支援体制が必要なのか。学校に来てもらうのか、オンラインで行うのかなど、教員自身も考えなければいけません。子どもだけではなく、教員にとっても、探究的な学びにつながると期待しています」
◇小学校で学んだことが学びの根幹に
子どもたちがおとなになった時、大切なことを川西で学んだと感じてほしいと福田さん。
「小学校の6年間は、人生の土台づくり。探究学習を通じて、自分らしさを大切に、前向きに頑張れる子どもになってほしいです。そして、自分自身や友人と一緒に頑張ったことや、地域や保護者が応援してくれたことを思い出してもらえたら。根幹は緑台小学校で培ったと胸を張ってほしいです」
◆探究学習とは?
「子ども主体の学び」の一環として、学級や学年の枠を外し、個人やグループでテーマを決めて、テーマに沿った学習方法を考えて話し合いながら学びを深めること。深く学ぶために、インターネットで検索する以外に、直接地域の人の声をインタビューやアンケートなどを通して聞くことも大切にしています。
市立緑台小学校の探究学習のテーマは、「緑台地域のよりよい未来へ」。
自分たちが住んでいる地域の魅力や課題を調査し、明るい未来につながるように住みたい緑台地域を考えます。
問合せ:教育保育課
【電話】072-740-1254
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