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新温泉町「全国学力・学習状況調査」の結果(1)

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兵庫県新温泉町

令和6年度の全国学力・学習状況調査の結果が、7月29日に公表されました。この調査は、各地域における児童生徒の学力・学習状況を把握・分析することにより教育及び教育施策の成果と課題を分析し、その改善を図ることを目的として実施されたものです。新温泉町における本調査の分析結果をお知らせします。現在この分析結果をもとに「授業で学校を創る」という意識を全学校が学校文化として持つよう、校長のリーダーシップのもと授業改善を進めているところです。話し合い活動の重要性等を示した「新温泉授業スタンダード5」の徹底実践を進めていきます。
※全国平均と比べて+5.1以上…上回っている、±5…同程度、-5.1以下…下回っている

■学力調査の結果
(1)小学校(国語)
全体としては、全国平均正答率を下回っています。
目的や意図に応じて、集めた材料を分類したり関係付けたりして、伝えたいことを明確にすることは概ねできています。また、話し言葉と書き言葉との違いに気付くことも概ねできています。
一方、人物像や物語の全体像を具体的に想像したり、表現の効果を考えたりすることに課題が見られます。また、目的や意図に応じて、事実と感想、意見とを区別して書くなど、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫することに課題が見られます。

(2)小学校(算数)
全体としては、全国平均正答率と同程度です。
円グラフの特徴を理解し、割合を読み取ることはできています。また、除数が小数である場合の除法の計算をすることはできています。
一方、計算に関して成り立つ性質を活用して、計算の仕方を考察し、求め方と答えを式や言葉を用いて記述することに課題が見られます。また、示された情報を基に、表から必要な数値を読み取って式に表し、基準値を超えるかどうかを判断することにも課題が見られます。

(3)中学校(国語)
全体としては、全国平均正答率を下回っています。
短歌に用いられている表現の技法について理解することはできています。また、目的や意図に応じて、集めた材料を整理し、伝えたいことを明確にすることも概ねできています。
一方、話し合いの話題や展開を捉えながら、他者の発言と結び付けて自分の考えをまとめることに課題が見られます。また、表現の効果を考えて描写するなど、自分の考えが伝わる文章になるように工夫することにも課題が見られます。

(4)中学校(数学)
全体としては全国平均正答率を下回っています。
問題場面における考察の対象を明確に捉え、正の数と負の数の加法の計算をすることは概ねできています。また、二つのグラフにおけるY軸との交点について、事象に即して解釈することも概ねできています。
一方、複数の集団のデータの分布の傾向を比較して読み取り、判断の理由を数学的な表現を用いて説明することに課題が見られます。また、筋道を立てて考え、証明することにも課題が見られます。

▽授業改善の方向性
「めあて」を達成したこどものイメージを持って授業に臨み、全員参加で自分の思考のアウトプットを行う「話し合い」を充実させて、「新温泉授業スタンダード5」の質の向上を図ります。
小学校では、「5年生までの学習でPC・タブレットなどのICT機器を活用することについて、自分のペースで理解しながら学習を進めることができる」と思う児童の正答率は、思わない児童より国語でも算数でも高くなっています。今後は、AIドリルを活用した個別最適化された学習や、ICTを活用して友達と考えを共有したり比べたりしながら対話を深める学習に取り組んでいきます。
中学校では、「1・2年生のときに受けた授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んだ」と思う生徒の正答率は、思わない生徒より国語でも数学でも高くなっています。今後は、教師主導の一斉指導中心の授業から、ICTを活用し個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させた生徒主体の授業へと転換を図っていきます。

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