わたしはダマサレナイ ～いつの時代も渡る世間は詐欺ばかり～

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■Stop!　詐欺被害
特殊詐欺被害は、毎日のようにニュースで報道され、テレビ番組では特集を組み、被害を取り上げて注意喚起を行っていますが、収まることはなく年々増加が続いています。
兵庫県内での令和5年における特殊詐欺の認知件数は1,224件、前年と比較すると150件増加、被害額は21.9億円にも及び、前年比較で2.8億円増加しています。(兵庫県警特殊詐欺認知件数・被害額の推移　図表1)
本町内でも架空請求詐欺、還付金詐欺の相談は美方警察署、役場消費生活センターともに依然と続いている状況です。
昨年度、但馬内の消費生活センターの相談件数は1,802件、そのうち詐欺関連の消費生活相談件数は599件で、全体の約3分の1を占めていました。(PIO-NET　※全国消費生活情報ネットワークシステム調べ)
最近では、投資詐欺やロマンス詐欺といった高額な被害の詐欺が増加し、特に注意が必要です。

〔図表1〕特殊詐欺認知件数・被害額の推移(被害額単位：億円)

■投資詐欺って?
有名人をかたり「投資の勉強会」「投資のノウハウを教える」などと勧誘し、グループLINEなどのSNSに誘います。偽のシミュレーションで株価の値上がりを見せかけ、高額投資を勧めて振り込みをさせ、いざ出金すると言うと「追加費が必要」と言ったり、連絡が取れなくなったりという被害が多く発生しています。令和5年度の相談件数は1,629件で、令和4年度の170件と比べて約9.6倍も増加し、平均被害額は687万円です。(国民生活センター調べ　図表2)

〔図表2〕投資詐欺被害件数・平均被害額

■ロマンス詐欺って?
SNSやマッチングアプリなどを通じて出会った人と、直接会うことなくやり取りを続けることで、恋愛感情や親近感を抱き、金銭などをだまし取る詐欺です。結婚に伴う資金調達などを匂わせて、暗号資産の購入や、架空の投資を勧める投資型のロマンス詐欺もあります。これらは、1件当たりの被害額が1千万円を超えるなど、被害額が高額になる場合が多いのが特徴です。

■そもそも特殊詐欺って?
特殊詐欺とは、犯人が電話やハガキ(封書)などで親族や公共機関を名乗って被害者を信じ込ませ、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受け取れるなどと言ってATMを操作させ、犯人の口座に送金させる犯罪です。
その手口は、オレオレ詐欺、預貯金詐欺、架空料金請求詐欺、還付金詐欺、融資保証金詐欺、金融商品詐欺、ギャンブル詐欺、交際あっせん詐欺、その他の特殊詐欺、キャッシュ詐欺盗(窃盗)の10種類に分類されています。

■詐欺犯は流行に敏感
今年7月3日から新紙幣が発行され、早くも詐欺事案が発生しています。
金融機関を名乗り「新紙幣が発行されるので、現行の紙幣が使えなくなる。回収し、交換するので自宅に取りに行く」と言って電話をかけてきます。金融機関が紙幣の交換のために自宅を訪問することありません。旧紙幣は今後も使用できますので、絶対にお金を渡してはいけません。メールでATMに誘導されても応じないでください。
詐欺犯は、新しい話題を好みます。マイナンバーカード申請や、災害時さえ容赦なく誰かをだまし、お金を盗み取ろうとします。不審な時は電話を切るか、誰かに相談をしてください。

■固定電話スリーガード作戦で詐欺を撃退!
兵庫県警察は被害防止のために、固定電話スリーガード作戦をよびかけています。

(1)自動録音電話機の購入補助事業
犯人は、声が録音されることを嫌がることから、最も有効とされる対策です。
本町では平成31年度から、自動通話録音機と自動通話録音電話機の補助事業を行っています。本年度は、7月の時点で昨年度の購入件数を上回っています。

問い合わせ先：役場町民課
【電話】0796・36・1110

(2)NTT西日本の無償化サービス
NTT西日本では、契約者の年齢が70歳以上の人を対象に、相手方の電話番号を表示するサービスを無償で提供しています。

問い合わせ先：NTT西日本特殊詐欺対策ダイヤル
【電話】0120・931・965

(3)国際電話利用休止サービス
国際電話を利用しない人にできる対策の一つです。

問い合わせ先：国際電話不取扱受付センター
【電話】0120・210・364

■3つの消費者力を高めましょう
詐欺に限らずしつこく勧誘される、うまい儲け話を持ち掛けられるなどの悪質商法には
(1)「何かおかしい」と気づくこと
(2)「それは要りません」とはっきり断ること
(3)一人で抱え込まずに誰かに相談すること
―の3つの消費者力を持つことが重要です。また、その対処が早いほど被害に遭わずに済んだり、被害を最小限にとどめることができます。
日頃からテレビやラジオのニュースに関心を持つ、会合や集会に参加して情報交換する、美方警察署や役場の出前講座を活用するなど、詐欺被害の防止を意識してください。
大事な財産を奪われないように、一人一人が注意して詐欺被害に遭わないように努め、不安な時は早めにご相談ください。

ご相談はこちら
役場消費生活センター【電話】0796・36・1941
美方警察署【電話】0796・82・0110