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令和6年度 別海町行政執行方針・別海町教育行政執行方針(4)

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北海道別海町

◆令和6年度 別海町教育行政執行方針
・教育長 相澤 要

◇I はじめに
「第7次別海町総合計画」のめざす将来像の実現に向け、全町民のウェルビーイングの向上を目指し、学びの喜びを味わえる教育環境づくりに努めます。とりわけ子どもたちには、ふるさと別海を学び舎に、主体的に自分の未来を切り拓く力やふるさとの未来を築く力を育む教育を実践します。
そのために、これまで以上に学校と教育委員会の連携を強化し、町民が学びを通して、自己実現や社会貢献ができる機会を提供し、自立した社会人としての成長を支援します。

◇II 教育行政に臨む基本姿勢
1 「学びの木を軸としたウェルビーイングの向上」
ウェルビーイングとは、「幸せ」のことであり、個々の幸せや社会全体の幸せ、今だけでなく将来にわたる幸せを含んでいます。昨年国から示された教育振興基本計画の中にも、2040年以降の社会を見据えた重要なコンセプトの一つとして掲げられています。
別海町では、社会教育と学校教育が連携して「学びの木」の実現を図ることで、町民一人一人の幸せが別海町全体の活性化につながる関係を創造します。
目指すのは、「郷土愛を礎に主体的に生きる別海町民」「協働してふるさとの未来を創る別海町民」の姿です。

2 「ふるさとキャリア教育の推進」
ふるさと別海を愛する心を基盤に、自分の未来とふるさとの未来の在り方を考える子どもを育てる「ふるさとキャリア教育」を推進します。合い言葉は「地域の人を先生に、海と大地が学びの舞台」です。
「地域の人を先生に」とは、子どもが、モデルとなる大人から人生観や勤労観、知恵、技術、開拓の労苦などを学ぶとともに、大人が、地域の子どもは地域が育てる、という意識を持つことです。「海と大地が学びの舞台」とは、別海町の自然、風土、歴史、産業、文化などをベースとして、ふるさとの未来を創造するという気概を持つことです。
ふるさとキャリア教育も、社会教育と学校教育が連携して推進します。

◇III 主要施策の推進
1 生涯にわたり学ぶ社会教育の推進
すべての町民が、生きがいを持って暮らせる社会を実現するために、生涯学習センター「みなくる」をはじめとする各社会教育施設を拠点とした町民主体の活力ある地域コミュニティづくりを通し、生涯にわたり学ぶことができる環境づくりを進めます。
そのために、「学びの木」を生涯学習の拠り所とし、時代に即応した学びの木の見直しや、活用に係る調査研究を生涯教育研究所において取り組みます。
さらに、各公民館で実施する小学生を対象とした「アドベンチャースクール」をはじめとする「青少年事業」、「寿大学」などの各種講座・教室を通じて、学社連携の下、世代を問わない自立と共創を目指す学習プログラムの充実を図ります。
また、人生100年時代を豊かに生きるための「学び直しの機会の提供」を積極的に推進します。
図書館では、乳幼児期から本に親しむため、「ブックスタート事業」を継続し、「小さい子のおはなしの時間」や「赤ちゃんタイム」を設定して親子で利用しやすい環境整備を図ります。また、障がいの有無に関わらず、文字・活字文化の恩恵を受けられるよう、LLブックや大活字本、布絵本などさまざまな種類のバリアフリー資料を配置し、町民のニーズの多様化に対応します。
学校図書室については、学校と連携し環境整備を進め、学校図書室向けの団体貸出しや授業で使用する資料の貸し出し、「わくわく読書会」などの学校訪問事業を実施します。
「移動図書館車」の運行や上西春別中学校に設置している「地域開放型図書館」の充実に努めるとともに、町内読み聞かせ団体の交流を図るなど読書環境の整備を図ります。
さらに、郷土についてより深く知るための地域資料を積極的に収集するとともに、後世に良好な状態で保存するためのデジタル化を進めます。

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