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【えにわのまちかど】姉妹都市・和木町と保育士職員を相互派遣

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北海道恵庭市

恵庭市の姉妹都市・和木町とは、平成8年度より「姉妹都市職員研修派遣協定」に基づき、双方の職員の資質向上を目的として、相互に職員を派遣する研修を実施しています。これまで、一般事務職で交換派遣を実施しており、恵庭市・和木町双方から11人ずつが派遣されています。
この夏、和木町より「保育士専門職を同時期に派遣する派遣研修」についての提案を頂いたことをきっかけに、初の専門職派遣が実施されています。派遣目的は「職員の保育知識および技術の向上、職員の相互理解」。期間は7月1日から8月31日の2カ月間で、派遣職員はそれぞれ「恵庭市立すみれ保育園」と「和木町立和木こども園」で、幼児教育・保育業務に従事しています。
現在、和木町から来恵しているのは、村上菜那保育士。派遣の打診を受けたときは、「不安よりも、新たな環境で学べることと、2カ月間も北海道で生活ができることの楽しみが大きかった」と振り返ります。7月1日に市長から辞令を交付され、すみれ保育園で業務に当たっています。また期間中は、和木町や和木こども園について、子どもたちや職員などに紹介するなど、姉妹都市交流の架け橋の役割も務めます。
「自分は年長から和木で育ち、和木の教育しか知らないので、他園での教育を知れることはとても刺激になります」と村上保育士。恵庭での思い出を、たくさん持ち帰ってもらえるとうれしいですね。

◆和木町・和木こども園はこんなところ
山口県玖珂郡和木町は、山口県の最東端に位置し、広島県と小瀬川をはさんで隣接しています。人口約5,800人、面積10.58平方キロメートルで、そのうち約50%が山林となっています。
明治19年、山口県岩国・和木地方から旧漁村と島松村へ開拓のために人々が集団移住してきた歴史的背景から、昭和54年に姉妹都市締結調印を行いました。
和木こども園は、平成31年4月1日に幼保連携型認定こども園として開園した、和木町唯一のこども園。和木町の子育ての拠点となっており、令和6年7月1日現在で196人が在籍しています。こども園は和木中学校に隣接して建っており、小・中学校との交流事業が多いのも特徴です。

◆村上菜那保育士 インタビュー
▽恵庭の印象を教えてください。
自転車を借りて生活していますが、少し走るといろいろなお店があり、過ごしやすいと感じています。公園もあちこちにあって、景色がゆったり見えていいなと思います。

▽すみれ保育園の印象を教えてください。
子どもの人数が少人数で、和木こども園と比べて子どもに対する職員数も多く感じます。子どもの生活に合わせて、ゆったりとした保育をしていると感じました。

▽和木こども園との違いはありましたか。
例えば、子どもが自由におもちゃを出して遊べる環境構成ですね。自由度が高いと思いますし、持ち帰って話したいと思いました。

▽最後にひとこと、お願いします!
2カ月という短い期間ですが、子どもたちとたくさん楽しみながら、いろいろな経験をしたいです。仕事ももちろん、恵庭の夏のイベントなどにも、積極的に参加したいですね。

●むらかみなな
令和3年に和木町に奉職。和木こども園では1歳児クラス(11人)を担当している。

~保育士の研修派遣事業について~
問合せ先:すみれ保育園
【電話】29-7050

■恵庭市からは伊藤亜哉保育士が派遣されています
同時期に、恵庭市から派遣された伊藤保育士。6月29日に開催されたすみれ保育園での運動会を終え、7月1日に市長から派遣辞令を受け取ったのち、和木町へ出発しました。
和木町には和木こども園の1園しかなく、恵庭市とは環境が大きく異なります。派遣に先立ち「1園だけで、町内すべての希望する子を受け入れていると思いますので、どのようにしているのか。また、暑い夏にどのように安全な保育をしているのかを学んできたい」と意気込みを語っていました。
和木町では、広々とした園内と素晴らしい施設に、毎日驚いているという伊藤保育士。多くのことを経験し、9月に恵庭に戻ってきます。

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