電気は私たちの生活にとって、欠かせないものです。
今月号は、そんな身近な電気による火災の事例や対策などを紹介します。
◆札幌市の火災原因のトップは電気関係
令和5年に発生した火災の原因で最も多かったのは、電気関係です(その他は除く)。
電気関係の火災は年々増加しているため注意が必要です。
約4件に1件は電気関係の火災
(参考:令和5年火災統計)
◆モバイルバッテリーなどによる火災
(1)リチウムイオン電池を正しく使用する
リチウムイオン電池はモバイルバッテリーやスマートフォン、ノートパソコンなどに使用されています。これらは、落下の衝撃で内部が破損すると火災の危険があるため、衝撃を与えないように注意して取り扱いましょう。破損・膨張などの異常のある場合は使い続けず、適切に処分を。
※リチウムイオン電池の正しい分別にご協力を
廃棄する際は、ごみステーションに出さず回収協力店をホームページで確認の上、お持ち込みください。なお、破損、膨張、液漏れした製品、リサイクルマークのない製品は市役所12階循環型社会推進課、清掃事務所、地区リサイクルセンター、リサイクルプラザ宮の沢、市内ヤマダデンキ各店舗などにお持ち込みください。
詳細:環境局循環型社会推進課
【電話】211-2912
多くの人が利用しているモバイルバッテリーやスマートフォンなどからの火災事例がとても増えています。リチウムイオン電池による火災を防ぐために、衝撃を与えたり、分解するのはやめましょう。かばんの中でモバイルバッテリーを使用するのも高温になる恐れがあるため危険です。火災を防ぐために、正しく使用しましょう。
西消防署予防課 杉林(すぎばやし)職員
◆コンセントや電気コードによる火災
(2)たこ足配線をしない
たこ足配線はテーブルタップなどの規定容量を超えると加熱され、発火の原因に。テーブルタップは許容電力内で使用しましょう。
(3)電気コードを束ねて使わない
電気コードを束ねて使用していると、束ねた部分に熱がこもり、発火する恐れが。電気コードは束ねずに使用しましょう。
(4)コンセント周りにほこりをためない
プラグとコンセントの間にほこりがたまり、湿気が加わると、放電が発生し、火災の原因に。乾いた布で定期的に掃除をしましょう。
(5)電気コードの上に物を置かない
電気コードに傷が付いていると、部分的に大きな負荷がかかり、発熱やショートの原因に。配線の状況を確認しましょう。
(6)傷んだコードを使わない
傷んだ電気コードは半断線の可能性や、ショートによる火災の原因に。傷んだコードは使用せず、新しい電気コードに交換を。
火災の原因は身近なところにあります。日頃から掃除や点検を行い、火災を未然に防ぐことがとても重要です。
◆(CHECK)自動消火装置の設置費用を助成します
自動消火装置は火災の熱を感知して、自動で消火薬剤などを噴射する簡易な消火装置です。天井設置型、壁面設置型などの種類があります。
・天井設置型
・壁面設置型
対象者:市内居住の65歳以上の高齢者のみで構成される世帯
助成台数:1世帯につき2台まで
助成額:購入および設置費用のうち9割(1台あたり28,700円を限度)
詳細:西消防署予防課
【電話】667-2100
◆(CHECK)住宅用火災警報器の点検をしていますか?
「いざ」という時にきちんと鳴るように、月に1回点検し、10年を目安に新しい住宅用火災警報器に交換しましょう。
◇点検方法
テストボタンを押すか、ひもを引いて警報音が鳴るか確認しましょう。詳細は説明書などで確認を。
詳細:西消防署予防課
【電話】667-2100
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