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[特集]栗産栗消~地元で作って、地元で食べる~(2)

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北海道栗山町

◆栗産栗消と食育 町の取り組み
食に関して正しい知識と望ましい食習慣を身に付ける「食育」の一貫として、栗産栗消の大切さを学ぶさまざまな取り組みを実施しています。

▽栗山キッズクラブ(青少年体験学校)
ふるさと栗山町だからできる体験や人との交流の場を作る栗山キッズクラブでは、小学2年生から中学3年生を対象に、一年間を通して食と環境について学びます。春から初夏にかけては、田植えやじゃがいも植えを体験して地元の食材について理解を深め、秋には自分たちが作った農作物を収穫し、食べ物に対する感謝の気持ちを感じながら食べます。
また、今年の3月にはネゴロキッチン(有限会社湯地の丘自然農園)とともに、アスパラベーコンと、とうきびコロッケの調理・販売体験を栗山煉瓦創庫くりふとで実施し、料理への興味を深めました。

▽親子で一緒におむすびパーティー
7月21日(日)に総合福祉センターしゃるるで初めて開催された「おむすびパーティー」では、高畑料理店の高畑優子さんを講師に迎え、小学生以下の子どもと保護者を対象に、おにぎりとみそ汁、卵焼きの調理・試食を行いました。食材には米、味噌、卵、野菜など栗山町産にこだわり、子どもたちは料理の完成までを一貫して行うことで、大きな学びの場となりました。

▽栗山町ふるさと給食
児童・生徒に地産地消への理解を深めてもらうため、年3回、栗山町産食材をふんだんに使った「ふるさと給食」を提供しています。8月のメニューは「栗山産野菜たっぷりビーフカレー」、「栗山産目玉焼き」で、栗山町で育てられた減農薬米ななつぼし、じゃがいも、玉ネギ、卵など、子どもたちは地元の新鮮な農産物について美味しさを実感しながら、楽しく学びます。

●子どもたちにふるさとの味を知ってほしい
給食センターで、町内の小中学校に提供する給食の献立作成や調理作業の衛生管理のほか、町内の各小中学校で児童・生徒に対し、食育指導や給食指導を行っています。
「ふるさと給食」は、毎年子どもたちが楽しみにしている給食です。米、肉、野菜、卵など、栗山町のあらゆる食材を使用しています。
信頼している栗山町の生産者の皆さんから、安心・安全な食材を届けてもらっています。移送が短時間で済むため、新鮮な食材が手に入り、味や香りが強く、栄養も豊富です。
現在給食センターでは、町内の小中学生に一日約660食提供しています。そのため、ふるさと給食の際には、生産者の皆さんに一度に大量の食材を納品してもらう必要があります。仕入れをしやすくし、より採れたての食材を子どもたちに味わってもらうためにも生産者の確保は大切だと思います。
将来的には、より多くの種類の地元食材を、普段から子どもたちに提供していければと思います。
給食センター 栄養教諭
佐藤晶子(さとうあきこ)さん

■子どもたちの将来のために
町管理栄養士
・蓮見瑞穂(はすみみずほ)さん
・上西洵子(じょうにしじゅんこ)さん
主に子育て世代のご家庭に対して栄養相談や食育指導を行なっています。「地元の食材の美味しさを実感した」、「できるだけ栗山町産か近くの地域の食材を購入するようになりました」などの声が聞かれるようになり、地産地消を意識するご家庭が増えていると感じています。
栗山町は、四季を通してたくさんの種類の農産物が作られています。旬の食材は栄養価が高く、その季節に体が必要とする大切な栄養素を摂ることができます。
今後も栗山町産の食材を使用した調理教室など、「五感」で感じてもらいながら、食への関心を高める取り組みを推進し、子どもたちが将来大人になったときに、地元の食材を自然と選ぶようになってもらいたいです。

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