■江差北中学校の取り組みを紹介します
一昨年の6月、未曾有の大雨による避難指示が出され、江差北中学校生徒の多くが避難所で一夜を明かしました。当時の生徒が口々に発していたのは「一人暮らしのお爺さんお婆さんは大丈夫だったかな」という心配の言葉でした。そのような生徒の生の声から、水堀町内会へ「各地区の避難所を地域の消防団の方たちなどが、各地区の子どもたちに伝える(一緒に考える)活動や、学校がある水堀地区住民と一緒に避難訓練をするなど、災害教育を地域の人と一緒に考えられたら、子どもが地域のことにもっと興味をもつのではないか」という提案をしました。役場主催の「水堀町内会防災研修会」にも参加させていただきました。町のハザードマップを用いて、自ら防災行動計画を立てる「マイタイムライン」実習は、非常に有意義な活動でした。今年度実施した“一日防災学校”では、地域の方8名とともに、災害備蓄の必要性や学校が避難所になる場合に中学生ができることについて学びました。
関東大震災から100年、南西沖地震から30年、胆振東部地震から5年の節目となった昨年、地域の方々と一緒に災害について考え、新聞紙を活用した防災グッズを作ることができ、生徒にとって地域の一員としての自覚を高めるよい経験になりました。学校運営協議会においては、一緒に避難訓練に参加して地域の方々のことを生徒に伝えていきたいと一歩進んだ協議がされました。北部水堀の挑戦は続きます。
江差町立江差北中学校 校長 米谷 優
■「防災まちあるき」に参加して楽しい防災対策!
命を守るプロジェクトでは、ネクストイノベーション(生活支援体制整備事業)の取り組みとして各団体同士が繋がり合い、地域課題である「防災時の対策」の解決を目的に活動しています。
◇「防災まちあるき」ってなに?
自分たちの住んでいる町を、防災の視点を意識して歩くことで、普段では気付かない“危険箇所”や意識をしていない”避難路の場所”などを再認識し、防災意識の向上を図ることを目的に実施するものです。
命を守るプロジェクトでは、7月29日に姥神町内会・津花町内会と一緒に「防災まちあるき」をしました。
◇見えてきた問題点
・避難路が急で高齢者や小さい子どもは歩くことができない!
・外灯が無く、夜間の避難が難しい!
・避難路の途中の壁に亀裂がはいっていて危険!
・除雪の体制ができていないので冬は使用できない! …など
◇「防災まちあるき」をしてみて
・避難路として外灯がないのは不安…外灯や懐中電灯の用意(備蓄)が必要!
・避難路にある危険箇所を直してほしい!
・冬期間でも除雪されている別な避難路の把握をしておこう!
・避難訓練の一環だけど、皆で歩くことで楽しく町内の避難路がわかった!
・避難路を知ることで、災害への備え(安心感)につながる!
…などについてプロジェクトから江差町に結果を報告しました
各町内会においても「防災まちあるき」を避難訓練の一環などで実施してみませんか?
お問い合わせ先:
高齢あんしん課 地域包括支援係(命を守るプロジェクト)【電話】52-6726
総務課 防災生活係【電話】52-6711
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