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【特集】わたしたちの「普通」は、誰かにとっての『特別』だった。(3)

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北海道清水町

■困っている人を助けるカルチャーが、この町にあると感じました。
東京都から、2週間プランの保育園留学に来た岩崎さんご家族。違う地域から来たからこそ感じる『ここで暮らす人、ここでの暮らし』について話していただきました。

◆岩崎さんファミリー
東京都在住
父:如成さん(40代/会社経営)
母:かろなさん(30代/会社員)
子:るりちゃん(5才)
子:照くん(3才)

◇飛行機で1時間半 車が無くても生活できそう
幼稚園の夏休みに、自然を感じられる避暑地に行きたくて北海道を候補にしていました。保育園留学コンシェルジュの方から、清水町は車が無くても生活できると聞いて「夏の北海道に行けるの⁈」とテンションが上がってすぐに決めましたね。子どもと一緒なので、飛行機1時間半でさっと来られるところも良いなと思いました。
自分たちの実家も東京なので帰省がなくて、自然を体験しに行っても観光になりがちですが、保育園留学は「住む」体験ができてすごく良いです。自分たちで家事をして、毎日同じところに寝て、というのを2週間くらい過ごさないと、実際の暮らしは味わえないと思います。

◇町のみなさんが優しくて子どもを大事にしている
清水町は人が優しいです。まず、来る前から役場職員の方がとても親身になってくれましたし、来てからも、移住体験住宅のお隣さんから手作りのおかずをもらったり、公衆浴場へ行ったときに忘れ物をしたら、そこに居た方が貸してくれたり、町のみなさんの優しさをすごく感じています。
こども園の園児たちもすごく社交的。当たり前に子どもたちを受け入れてくれて、有り難いです。「これはこっちだよ~」とか、新しい子に教えてあげる習慣が身に付いていて、困っている人を助けるというカルチャーが、この町にあるのだと感じました。東京だと、声をかければ助けてくれそうですが、ここでは「助けて」と言わなくても、あたたかく迎えていただいています。町のみなさんが、子どもを宝だと思ってくれている風潮もある気がして、子どもに優しくて、大事に大事にしている感じがします。

◇清水町に来て子どもの遊び方が変わった
雨の日、お家の屋根からポタポタ落ちる雨の下にもぐって、子どもたちが楽しそうに雨の音を聞いて遊んでいました。東京では絶対にやらなかったことなので、そういう姿を見るだけでも幸せですし、ここでは自分自身も時間に余裕があって、ゆっくり人と話したりとか、ぜいたくな時間が流れていますね。

◇こども園の広さが尋常じゃない
「東京はビルの一室が保育園になっていることも多くて、園庭がないことも。あったとしても、このこども園の比じゃないです。この広さは尋常じゃない!」と話す岩崎さん。るりちゃんは、こども園のお友達と一緒に園庭を走り回って虫を捕まえていました。

◇酪農体験アクティビティ
保育園留学で人気の酪農体験アクティビティ。西山牧場ではオーバーオールに着替え、子牛の哺乳などを行います。岩崎さんは「当たり前に牛乳を買っていましたが、これだけ苦労して搾乳されたものだったのだと、大人も“いただきます”の意味を考えさせられました」と話してくれました。

◇お金を払って入るような公園が無料
岩崎さんによると「清水公園も中央公園も、東京だとお金を払って入るような公園です。広くて芝生がきれいで無料で、夏も外で走り回れるのは子どもにとって本当に良い環境。これが普通にあるのはすごいです!子どもたちは感動しっぱなし」。また、隣町の花火大会にも行ったそうで、「東京は混雑して子どもは何時間も耐えられません。親の上に座って芝生にごろんとしながら、視界いっぱいに花火を見るのは新鮮でした」と話してくれました。

■西山さんちのばあちゃんとして牛のことを伝えていけたら
西山牧場
西山 幸子さん

子どもたちは、子牛とかがいると喜ぶので、「良いよ良いよ」という気持ちで保育園留学の酪農体験アクティビティを引き受けました。今まで来たみなさんは子牛の力強さに驚いたり、牧場や畑の景色を見て、すごく感動されていますね。
実際にこども園に通って過ごせるというのは、いつもと違う経験ができて良いと思うので、保育園留学が今後も続けば良いなと思います。一度来た子が何年か経って大きくなって、また訪ねてくれたらうれしいですね。身体が動くうちは、「西山さんちのばあちゃん」として、酪農体験を通して牛のことを伝えていけたらと思っています。

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