文字サイズ
自治体の皆さまへ

〔特集1〕GX対談~脱炭素の取り組みで苫小牧が『ワクワク』する~(1)

2/29

北海道苫小牧市

■〔特集1〕SUGIZO氏×岩倉市長 GX対談~脱炭素の取り組みで苫小牧が『ワクワク』する~(1)
地域共創GXプログラムの始動に伴い、SUGIZO(スギゾー)氏と東博暢(あずまひろのぶ)氏((株)日本総合研究所)が市役所を訪れ、これまでの取り組みや、ゼロカーボンシティを目指す苫小牧で地域共創による水素の利活用を推進することについて、市長と対談を行いました。(対談はミライフェスト開催前に実施されました)

◆「地域共創GXプログラム」とは
水素エネルギーをはじめとしたクリーンエネルギーを活用したさまざまな「ワクワクした」取り組みを地域の皆さまと学び、考えながら創り上げていくプログラム。
第一弾の取り組みとして、9月に開催されたミライフェストでは、水素で発電した電源を音響に活用したステージや、水素調理の実演が行われました。

SUGIZO氏(以下S)、(以下東)、岩倉市長(以下岩)

(東)本日は貴重な機会をいただきありがとうございます。まずは、苫小牧市の脱炭素への取り組みをご紹介いただけますか?

(岩)本市では2010年に「苫小牧CCS促進協議会」を設立し、日本初の大規模なCCSの実証地として選定されました。
2021年には「苫小牧市ゼロカーボンシティ宣言」を行い、CO2の回収・貯留のみならず有効利用に取り組んでおり、「苫小牧CCUS・ゼロカーボン推進協議会」として地球環境問題の解決に向けたチャレンジをしています。
その際、私はずっと「胸がワクワクするプロジェクト」を通じて、課題解決や未来社会をデザインすることが重要と申し上げています。

(S)「ワクワクすること」、とても重要なキーワードですね。20年前に僕たちが活動していた頃は、脱炭素の取り組みは収益にならない、コストがかかるという理由で、鼻で笑われてきました。
今では、誰もが環境問題は最優先課題と認識して、取り組むようにシフトしてきました。おこがましい言い方ですが、時代がやっと僕らの理想に追い付いてきた実感があります。

(東)SUGIZOさんが脱炭素の活動を始めたきっかけは?

(S)親になったこと。娘の誕生で「世の中をよりよくしなきゃ!」と思うようになりました。今、負の遺産があるならば、それを食い止めたいと。

(岩)本市にはトヨタ自動車北海道(株)があり、同社から水素を水素自動車ではなく、「エネルギー」として考えるべきだと教わったのが発想を切り替えるきっかけとなりました。エネルギーとえるといろいろな「ワクワクした」アイデアが出てくる。

(東)ワクワクした取り組みを通じてエネルギー問題について啓発活動を実現しているのがSUGIZOさんです。
水素をエネルギー源として活用し、コンサートをしようと思ったきっかけは?

(S)2017年に開催されたシンポジウムでパネリストとして登壇した時に、MIRAI(ミライ)(トヨタ製の水素自動車)が、排気ガスを一切出さないだけでなく、災害時に電源として使えることを知り、「電源として使えるんだったら、それでコンサートってできないですか?」って言ったのがきっかけです。
それからすぐ、実験で楽器を鳴らしてみて、その素晴らしさが分かりコンサートに転用することになりました。

(東)私は岩倉市長の脱炭素に関する考え方やビジョン、何より「ワクワクとチャレンジされている」ことに共感し、まさにエンタメとテクノロジーを融合しワクワクした取り組みをされているSUGIZOさんとコラボすると新たな可能性が広がる予感がし、今の場につながっています。
そして、ワクワクする苫小牧市の取り組みと言えば「ミライフェスト」!音楽コンテンツに加え、アート、食、未来のテクノロジーなどを取り入れた老若男女が幅広く楽しめるイベント。まさにSUGIZOさんの取り組みにピッタリで、これまでの取り組みを、皆さんに伝える絶好の機会として、GXプログラムをミライフェストで実施することになりました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU