■お腹引き締めエクササイズ
▽痩せやすい脂肪と部位
体質・環境などにより個人差はありますが、身体の脂肪と部位には「痩せる順番」があるようです。脂肪は大きく分けて3種類あり、(1)肝臓脂肪、(2)内臓脂肪、(3)皮下脂肪の順番で脂肪が落ちるといわれています。筋トレや食事制限などのダイエットにより、最初に落ちるのは肝臓脂肪や内臓脂肪で、徐々に蓄積された皮下脂肪はその分ゆっくりとしたペースで落ちていきます。
身体の部位では「ふくらはぎ→腕→肩→太もも→胸→お腹→腰→お尻」の順番で痩せていくといわれています。逆にいうと、見た目に影響するお腹、腰、お尻につく皮下脂肪が最も落ちにくく厄介です。皮下脂肪は皮膚と筋肉の間につく体脂肪で、体温を保つ断熱材であり、衝撃から身体を守るクッション材でもあります。このように大事な機能があるため、一度ついたらなかなか減らない仕組みになっています。
▽浮き輪肉
腹部の皮下脂肪で、最後まで残ってしまうのが「浮き輪肉」といわれているゾーンです。下腹、わき腹、背中(腰背部)についた余分な脂肪がドーナツ状に一体化して膨らみ、浮き輪をつけているように見えることから「浮き輪肉」と名付けられています。
運動不足や姿勢不良が続くとお腹や腰まわりの筋肉を動かすことがほとんど無くなります。動かさない腰まわりの筋肉は収縮しっぱなしの状態が続くことで硬くなり、筋肉がうまく働かないことが原因で、余計な脂肪がつきやすい状態になっています。この部位は脂肪が落ちにくいということを理解して、エクササイズに取り組むことが大切です。
今回紹介する「ねじりもも上げ」、「両膝倒し」は取り組みやすいので、トライしてみてください。
▽ねじりもも上げ
*ひねる動作で下腹部のたるみをとります。
(1)足を肩幅に開き背筋を伸ばしてまっすぐに立つ
(2)お腹からひねるように左ひじと右ひざを合わせる
(3)元に戻し反対側も行う
*左右交互に10回
▽両膝倒し
*倒す動作でわき腹を引き締めます。
(1)仰向けになり腕を真横に広げ両膝を曲げて浮かせる
(2)(3)そろえた膝を左右交互に倒し、倒したところで3秒キープ
*左右交互に10回
問合先:りふれ運動指導室
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