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地域おこし協力隊通信

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北海道鹿部町

函館市出身、首都圏で長年の旅行会社・観光協会での勤務経験を生かして、ご縁をいただき鹿部町の地域おこし協力隊として、本年1月より「鹿部温泉観光協会」で勤務させていただいております。鹿部町の観光資源を軸に環駒(鹿部町・七飯町・森町)による地域連携、観光を通した交流人口の拡大、持続可能な観光地(町)の地域経済活性化を目指して取り組みを推進して参ります。

■海と温泉(いでゆ)のまち、鹿部町の観光について
(1)観光まちづくりの視点
自分が住む地域やまちが住みやすいと思えることは幸せです。
満足できる環境や気兼ねなく話せるまちの人びと、誰もが豊かで暮らしやすい場所に住みたいと思っているからです。しかし今日では、多くの地域が過疎や高齢化、地域経済の衰退を危惧しています。何とかそれを解決しようとして、観光を通した「まちづくり」を試みる地域が増えているのです。まちづくりは、地域を豊かにしたいという意識がある人びとに支えられ、観光を活用した取り組みが期待されています。

(2)観光まちづくりのテーマ
観光まちづくりと聞くと、地域に観光施設を作りPRし、それで集客することだと思いがちです。しかし、それは以前の「観光地づくり」スタイルで、近年は地域の自然環境や文化を資源化して、観光客を呼び込み活性化する手法を生かし地域振興を進めることが望まれています。「観光まちづくり」は国の観光立国宣言(2003年)をスタートに地域再生における観光への期待によって注目され始め、多くの地域が取り組み始めました。自然環境の保護や町並み・景観の保全・地域産品開発など、さまざまな「テーマ」で、まちづくりが展開されています。鹿部町において、どの様なテーマ選択が可能なのか、優れているのか等の考察が求められます。

(3)観光まちづくりへの期待
そもそも「観光」とは何か!!を共有する必要があります。日常生活で観光といえば、温泉やテーマパークに旅行やレジャーに出かけることを思い浮かべます。それを表現するなら「楽しむことを目的とした、生活圏外への旅行」となります。観光客を受け入れる地域側から見れば、「人が地域外から地域へ来て、楽しんで、また地域へ戻って行く」ことです。その際に重要なのは観光客が地域で食事をしたり、温泉を楽しんだり、宿泊したり、お土産を購入したりすることで、地域に利益がもたらされることです。
なぜ、観光まちづくりに期待が集まるのか、利益が得られるという理由だけではなく観光の持つ親しみやすさ、「観光」は特別な専門知識を必要とせず、誰もがかかわりやすい活動でもあります。地域にとって観光は、観光客が地域外から来て「地域」でサービスを購入する経済活動です。観光地として収入が得られることは、遠い消費地まで製品(産品)を運ぶことが無く、輸送コストが発生しないなどの利点が生まれます。
多数の観光客が来訪すれば、地域の賑わいや地域活性化が実感できます。観光で人を呼び、地域を活性化させる活動に多くの人が魅力を感じ、観光を活用しようとする機運が高まっています。

■これからの観光まちづくり
これまでも「しかべ間歇泉」「豊富な温泉」「豊かな漁場」を軸に、観光によるまちづくりが行われてきています。今後はわたしたちが誇る、北海道遺産「しかべ間歇泉」を大切に守りつつ、観光資源の磨き上げ、新たな観光資源の掘り起こしで、未来へ空高く噴き上げていきたいと思います!!

『観光を通して、地域の「稼ぐ力」を引き出し地域への誇りと愛着を醸成する「地域経営」の視点に立った観光地域づくりの司令塔として。』
※「観光庁…観光地域づくり法人(DMO)とは」より引用
~「この勢いは止まらない」~…

「鹿部温泉観光協会担当」
岩岸悟 隊員

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