10月6日(金)に国(環境省)が令和5年度前期「自然共生サイト」の認定結果を公表し、全国で122件(面積7・7万ha)が環境大臣認定されました。
道内で認定された7件のうち、本町から、「歌才湿原」と「添別ブナ林」の2件が認定され、道内では、市町村による登録認定は本町が唯一となりました。
▼自然共生サイトとは
自然共生サイトは、「30by30(サーティバイサーティ)」目標の達成を目指し、環境省が今年度からスタートさせた制度で、法令による保護地域内外を問わず、民間や自治体の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定するものです。
▼30by30とは
2021年G7サミットで約束された30by30は、生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です。今回新たに「自然共生サイト」に登録されたのは国土の0・2%に過ぎません。これまで保全されてきた陸地20・5%、海域13・3%を30%まで引き上げるために、地方に残されている豊かな自然環境を「自然共生サイト」として再定義することが不可欠です。2030年までの残された7年間に本町として次に何ができるのか、長期的な検討が必要です。
▼本町の今後の取組
(1)歌才湿原
湿原環境保全・再生を目的に地下水位や植生モニタリングを継続します。北海道大学等の湿原研究チームの調査研究活動と連携し、町民への学習機会の提供や湿原再生に取組みます。
(2)添別ブナ林
北海道大学が設置している観測タワーから得られる様々な知見について町民と共有し、既存の散策路の維持を継続します。山の恵みの採取活動なども可能であることから、生態系に負荷をかけない範囲での適正利用を促進します。
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