今月のテーマ:守ろう子どもの未来『子ども虐待』ゼロの社会へ
保健師:安齋 博美
子どもの健全な成長・発達を妨げるような接し方は虐待にあたり、『子ども虐待』に関する相談対応件数は年々増加傾向にあります。
最近は心理的虐待が多く、次いで身体的虐待となっています。
子ども虐待が増えている背景にはストレスや経済的不安、社会的孤立など様々な問題が潜んでいます。決して特別な家庭に起きているのではなく、誰もが陥る危険性があります。
虐待は子どもの脳の発達に影響し、辛い体験は将来アルコール依存・薬物依存、うつ病などを引き起こすこともあると言われています。
子ども虐待に関する相談対応件数(児童相談所)
厚生労働省「令和3年度 福祉行政報告例の概況」
子ども虐待の種類
◆頑張りすぎない子育てを
毎日、子育てを頑張っていると心身ともに疲れてしまうことがあります。ストレスや疲れがたまると、余裕がなくなり子どもに厳しくなります。子育ては頑張りすぎないことも大切です。
◇完璧を求めない
理想の親を目指すことは悪いことではありませんが、それがストレスになっては元も子もありません。たまには手を抜くことも大切です。
◇心と体の休息をとる
心と体の健康には食事、睡眠は大切です。また、いつも家族や仕事優先でやりたいこと好きなことを我慢していませんか。時には無理せず、家族や周囲の人たちに協力してもらいリフレッシュしましょう。
◇自分も子どももほめる
日々子育てや家事、仕事など親として懸命に頑張っている自分を「えらいね」「頑張っているね」とたくさんほめてあげてください。認められること、ほめられることは心の栄養源です。
◇誰かに相談する
子育てに不安や悩みはつきもの。一人で子育てしていると孤独を感じ、ストレスになることもあります。誰かに相談したり、悩みを聞いてもらうことで気持ちが楽になります。
◆地域のみんなで見守りましょう
子育て家庭が安心して暮らしていくためには、地域に住むたくさんの人の目や手が必要です。周囲からのさりげない声かけや手助けが大きな心の支えになることもあります。
◆虐待に気づいたら
虐待を受けている子どもはサインを出していることがあります。まずは、小さな兆候を見逃さず早期発見することが大切です。
早めの対応や支援は虐待を受けている子どもだけでなく、虐待している家族などが抱える問題の解決につながります。
虐待の相談・通報した人の情報は守られますので、安心してご相談ください。
子育てやお子さんのことでのお悩み、虐待の相談などがありましたら町子育て世代包括支援センター(役場福祉課 子育て推進班)にご連絡ください。
【電話】44-2578
◆子ども虐待に関する通告・相談児童相談所虐待対応ダイヤル
【電話】189(いちはやく)(無料)
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