■受けよう がん検診
・日本人の2人に1人ががんに
・「がんが死因」全体の約3割
自覚症状がない、無症状のうちにがん検診を受診しましょう。がんは誰でもかかる可能性がある身近な病気ですが、早期のがんなら約9割が治ると言われています。早期の状態でがんを発見するためにも、自覚症状がないうちに5つの検診を定期的に受診してください。
◆検診の意味
国立がん研究センターの最新がん統計によると、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性で65.5%、女性で51.2%、がんで死亡する確率は、男性で25.1%、女性で17.5%と言われています。
しかし、仮にがんになったとしても、今は早期発見すれば完治を目指すことができます。早期発見のためには定期的にがん検診を受けることが重要です。治療による身体的・経済的負担が軽くすむことや、検診で異常なしと診断されることで安心して生活できることもがん検診のメリットです。
◆本市の受診者数
本市のがん検診の受診者数(下表)は、コロナ禍による受診控えが見られた令和3年度から大腸がん・肺がん・子宮頸(けい)がん検診受診者数は増加しているものの、胃がん、乳がん検診受診者数は減少しており、全体を見てもまだまだ受診していない人が多い現状です。
特に乳がん検診の受診者数は年々減少傾向にあり、令和5年度は近年で最も低い受診者数となっています。国の部位別がん罹患数を見てみると、女性で最も多い部位は乳がんとなっており、死亡率も4番目に高くなっています。
市が実施している5種類のがん検診は早期発見につながり、治療を行うことで死亡率が低下することが科学的に証明されています。一般的に、がんは進行するとより治りにくく、また、がんそのものやがんの治療による体への負担も大きくなるので、定期的に検診を受けてください。
◆市が実施する個別検診の申込
○肺がん検診
自己負担額:500円(通常約5,000円のところ)
対象:40歳以上の市民
胸部X線検査:肺にがんを疑う影がないか調べる検査です。喫煙者など条件にあてはまる人は、痰の中にがん細胞が含まれていないかを調べる喀痰(かくたん)細胞診も追加できます。
○大腸がん検診
自己負担額:500円(通常約4,500円のところ)
対象:40歳以上の市民
便潜血検査:大腸がんやポリープなどによる出血が便に混じっていないかを調べる検査です。
○胃がん検診
自己負担額:1,000円(通常約16,000円のところ)
対象:40歳以上の市民
胃X線検査:バリウムを飲んで、胃の形や粘膜などの状態をX線写真で確認する検査です。
○乳がん検診
自己負担額:1,000円(通常約9,000円のところ)
対象:40歳以上で年度内に奇数年齢になる女性市民
マンモグラフィ:乳房専用のX線検査です。小さな病変や、超音波検査では発見しにくい微細な石灰化を見つけることができます。
○子宮頸がん検診
自己負担額:1,000円(通常約11,000円のところ)
対象:20歳以上の女性市民
内診・細胞診:子宮頸部(子宮の入り口)を、医師が専用のブラシやへらでこすって細胞を採り、異常な細胞がないか顕微鏡で調べる検査です。
申込み:
[胃がん検診・大腸がん検診・肺がん検診]
・取扱医療機関へ直接申込
※取扱医療機関については保健センター年間事業案内または市ホームページでご確認ください。
[乳がん検診]
・大阪南医療センター
保健センターまたは市ホームページから申込
・寺元記念病院
直接申込
【電話】50-1111
[子宮頸がん検診]
・斎田マタニティークリニック
直接申込
【電話】50-0070
・ナカノレディスクリニック
直接申込
【電話】53-1635
◆保健センターでの集団検診
保健センターでは、集団検診を実施しています。定員には限りがあり、年度末に近づくにつれ混み合う可能性があるため、ぜひ早めに受診してください。
対象:
・3がん検診(胃・大腸・肺)…40歳以上の男性市民
・5がん検診(胃・大腸・肺・乳・子宮頸)…40歳以上の女性市民
・子宮頸がん検診のみ…20歳以上の女性市民
※令和6年度乳がん検診対象外の人は、4がん検診を受診できます。
日時:10月5日(土)・18日(金)、11月16日(土)、12月20日(金)
受付は午前8時30分〜10時30分
申込み:電話で保健センターか本紙QRで
※先着順で受付。定員に達し次第締め切ります。
※詳細やそのほか3がん検診、2がん検診などについては、保健センター年間事業案内かホームページでご確認ください。
◆この機会にぜひ受診を
厚生労働省は、胃、大腸、肺、乳、子宮頸の5つのがんに関して、検診の効果が科学的に証明されている(手順を踏み、本当に効果があるか研究結果が公表されている)として、受診を推奨しています。
検診で症状がない早期の段階でがんを見つけるためにも、国が推奨するがん検診の対象年齢の人は必ず受診してください。また、近年では若い年代でがんになる人も増えつつあります。若い年代は5つのがん検診は対象年齢外ですが、日ごろから自分や家族、周りの人の健康に関心を持ち、健康的な生活習慣を心がけましょう。
問合せ:保健センター
【電話】55-0301
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