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園芸はじめの1歩!ー3年かけて理想の庭づくりへー

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大阪府藤井寺市

写真・文:富山 昌克

今年度はお庭の中景部分を彩る植物を季節ごとに紹介します。手軽に入手できて、誰でも簡単に育てられる超スタンダードな園芸植物の栽培法をマスターしましょう。

No.6 ブルーベリー
ブルーベリーは、育てやすく場所もとらないため、手軽に育てることができる小果樹です。春に小花を多数付け、夏に果実を収穫でき、秋に紅葉し、冬は落葉するので、季節ごとに楽しむことができます。甘酸っぱい果実は生食、ジャム、ジュース、スイーツ、リカー酒などで味わうこともできます。

開花期間:3月下旬~4月中下旬
収穫期間:6月~9月上旬
水やり:土表面が乾いたら(夏は毎日)
置き場:日当たりのよい場所

■地植えのポイント
12~2月に日当たりのよい場所に穴を掘り、掘り上げた土と同量の、酸度未調整のピートモス(改良用土※水を加えて練っておく)を混ぜ合わせます。中央を高くして根を広げて植え付けます。周りに溝を掘り、バケツ2杯分の水を注ぎ、落ち葉を敷くことで株元の乾燥を防ぎます。

【お庭づくりの極意】~最も大切な品種選び~
品種はハイブッシュ系とラビットアイ系があります。ハイブッシュ系の方が大きい粒が付き、果皮も柔らかいため、ラビットアイ系を台木にして、ハイブッシュ系を接ぎ木するのが理想です。ハイブッシュ系の品種のなかでは、暑い地域でもよく育つブルーレイと、大きい果実がつくチャンドラーが特におすすめの品種です。

■手順
(1)8号ポットと、硬質鹿沼土(かぬまつち)とピートモスを同量混ぜ合わせた用土、又はブルーベリー専用土を用意する。
(2)根鉢(根と土の塊)を崩さないように抜く。8号鉢に用土を入れて仮置きする。
(3)隙間を埋めるように少しずつ土を加え、苗木を安定させる。
(4)鉢底から出る水が茶色から透明になるまで、たっぷり水やりする。

■栽培管理のポイント
ブルーベリーは酸性土壌を好むため、あらかじめ配合されたブルーベリー専用土を使い、すぐに鉢増し作業を行うことが大切です。地植えせずに鉢のまま管理する時は、根詰まりを防ぐため、3年ごとに1~3月に植え替えます。剪定適期は1~2月です。極端に伸びた枝は実が付きにくく樹形を乱すため、つけ根で切り取ります。

■品種のマメ知識
ラビットアイ系の実付きをよくするには、異なる2品種以上の苗木を一緒に育てる必要があります。実付きが悪い時は、雄しべをほかの品種の花の雌しべにこすりつけると、実つきが極端によくなります。

■次回は9月号予定 クレマチスの栽培方法
市公式YouTubeチャンネルでは、パイナップルの冠芽挿しの動画を公開中!ぜひご覧ください!

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