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【クローズアップ2】教育レポート 全国学力・学習状況調査(1)

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大阪府高槻市

◆全科目全国超えをキープ 学力の高さが表れる
令和5年度全国学力・学習状況調査の結果がまとまりました。学力調査では小・中学校の全科目で全国平均以上に。着実に学力向上が進んでいます。
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▽全国学力・学習状況調査とは
全国の小学6年生と中学3年生を対象に行う調査です。今年度は国語、算数・数学、英語の学力調査と、学習や生活に関わる状況について質問紙調査を実施しました。
※令和2年度は新型コロナ感染拡大に伴い中止

■学力調査 昨年に続き、好成績に
◆小学校 2年連続で2教科全国平均超え
国語、算数ともに、全国平均を超える結果となり、高水準を保っています。国語と算数では、下記のような傾向が見られました。
□国語
資料に書かれた内容をどのようにまとめるのか考える問題において、全国平均を上回りました。出題の意図を踏まえ、中心となる語や文を見つけて要約する力が身に付いていることが分かります。
□算数
伴って変わる二つの数量について、表から変化の特徴を読み取る問題や、二つの数量が比例の関係ではないことを説明する問題において、全国平均を上回りました。

全国を1.0とした経年比較(小学校)

教科別正答率 カッコは全国平均
・国語68(67)
・算数64(63)

◆中学校 全科目が全国平均超え
全ての科目において全国平均を超える結果となりました。特に、英語は全国平均を大きく上回りました。それぞれの分析は次のとおりです。
□国語
自分の考えが伝わる文章になるよう根拠を明確にして書く問題において、全国平均を上回りました。語や文の続き方に注意しながら、つながりのある文章を書く力が身に付いています。
□数学
なぜそうなるのかを示すために式を変形して説明する問題において、全国平均を上回りました。数学で学んだことを、具体的な場面で活用する力が身に付いています。
□英語
「書くこと」に関する問題では、無解答率が低く、最後まで粘り強く設問に取り組んでいる生徒が多いことが分かります。

全国を1.0とした経年比較(中学校)

教科別正答率 カッコは全国平均
・国語72(70)
・数学55(51)
・英語51(46)

■学習状況調査 授業改善の成果 さらなる充実へ
◆自分の考えを深める学習 初の80%超え
友達と協力し合って学習を進め、自分の考えを広げ深めていくことができていると感じている児童生徒の割合が、初めて80%を超えました。

習得・活用・探究という学びの過程の中で、仲間と協力しながら、自分の考えを広げ深めていくことができていると思われます。
右のグラフのとおり、学習指導要領で示されている「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業の改善が、各校で着実に行われている成果が表れています。

▽「学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりできていると思いますか」という質問に、肯定的な回答をした割合
・小学校

・中学校

◆自学自習定着へ より一層の充実を
家庭学習に関する質問では、自学自習の定着に関して課題が見られます。放課後の時間の使い方など、学校と家庭が連携した取り組みが必要です。

右グラフのように、小・中学校ともに全国平均を下回る結果になりました。社会状況が変化し、放課後の過ごし方が多様化していますが、家庭で計画的に学習を行う習慣を身に付けることが重要です。
学習計画の立て方などを具体的に指導する場面を設けるなど、放課後の時間の使い方について学校と家庭が連携しながら取り組む必要があります。

▽「家で、自分で計画を立てて勉強をしていますか(学校の授業の予習や復習を含む)」という質問に、肯定的な回答をした割合
・小学校

・中学校

⇒次ページに授業改善の取り組み「個別最適な学びと協働的な学びの実現」を紹介します

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