■「東松島方式」の処理方法に高い関心 一方被災地は平場少なく処理置き場に課題
ガレキ処理業務で職員派遣と帰庁報告
能登半島地震に伴う石川県能登町での災害廃棄物処理支援員職員の派遣出発式が行われました。現地に向かったのは、環境省の要請を受けた保健福祉部高齢障害支援課の菊地昭男課長補佐、市民生活部市民生活課の相澤順主任の2人。被災地では今後、平時のごみの量の7年分に相当する災害廃棄物が一気に排出されます。「東松島方式」と称されるガレキ処理方法で実績を上げた本市の職員が環境省の要請で、被災家屋解体業務の受付支援員として派遣されました。また、先行して3月1日から環境省の要請により石川県能登町で災害廃棄物処理支援員として活動した2人が帰庁報告を実施。被災家屋も住民の思い出・財産であり、被災者を雇用し、住民の手で丁寧に分別をはかってリサイクル率を高める「東松島方式」を現地に伝えながら、現地の業務をサポート。被災地では、平地が少ないなど被災家屋を取り壊した後の対応が課題となっているそうです。(3月8日・12日、市役所)
■「震災時の恩返しを」
東松島ライオンズクラブ 能登への思い薄れず
東松島ライオンズクラブ(大橋博之(おおはしひろゆき)会長)は、フレスコキクチで募金活動を行い、買い物客に協力を呼びかけました。紙幣での募金が多く、大橋会長らは「少しでもお得にと買い物に来ている方々が、こうしてたくさんの善意を寄せてくれた。能登半島の被災地への思いの強さを感じた」と感慨深げに語っていました。総額30万円近い募金が集まり、市を通じて直接現地のライオンズクラブに届けることとしました。(2月25日)
■いきいきと学び、発展するまちに
生涯学習推進大会
本市での生涯学習の一層の充実と振興を目的に「第16回東松島市生涯学習推進大会」が開かれました。今年の生涯学習奨励賞は、三味線将大会、東松島なぎなた教室の2団体が表彰を受けました。心あったかイートころ運動の感謝状贈呈は8個人10団体が対象。奨励団体による活動発表や日本ウェルネス宮城高等学校男子硬式野球部の金子隆(かねこたかし)監督による記念講演も開かれ、来場者の学習活動、地域活動の輪を広げる一助になりました。
(3月12日、市コミュニティセンター)
■ウェルネス生徒の安全な登下校の実現へ
後援会、努力義務化のヘルメット寄贈
日本ウェルネス宮城高校の学校活動を支援するため、同校後援会(橋本孝一市商工会長)は、新年度の2~3年生に対し、ヘルメット91個を寄贈しました。新1年生については入学後に頭のサイズを計測した上で改めて送ります。この日は、石巻署から反射材も生徒に配布されました。(3月15日、日本ウェルネス宮城高校)
■滝山から学んだ教訓まとめる
土砂災害に関する絵画・作文
矢本西小・菅原慶人さんが事務次官賞
国土交通省主催の「土砂災害に関する絵画・作文」で、矢本西小学校の菅原慶人(すがわらよしと)さん(6年)が小学生の部作文で事務次官賞に輝きました。菅原さんは自宅近くにある滝山の土砂災害について興味を持ちました。昭和41年にあった滝山の災害について祖父から話を聞き、建設会社の協力をもらって地層を調べるなどしてまとめました。「調べていくうちに身近にある土砂災害の恐ろしさを痛感しました。まさか立派な賞を取るとは思わなかった」と話し、協力をもらった家族や先生たちに感謝しました。 (3月14日、矢本西小学校)
■完熟求めて長蛇の列 JAいしのまき第14回いちご祭り
第14回JAいしのまきいちご祭りが今年も開かれました。地元産のいちごが手頃な価格で購入できるとあって、開始前から長蛇の列ができました。用意されたのは「とちおとめ」「紅ほっぺ」「もういっこ」「にこにこベリー」の4種類で計8,500パック。すぐにおいしく食べられるよう、この日のために完熟のものが並びました。(3月10日、石巻青果花き地方卸売市場)
■上下堤の大友やすゑさん 農作業で鍛えた健康な体
100歳百寿で敬老祝い
上下堤字荻窪の大友(おおとも)やすゑ(え)さんが100歳の誕生日を迎え、渥美市長から祝詞が贈られました。大友さんは松島町出身で、若いころは裁縫学校で技術を学びました。結婚後は上下堤でコメや麦、たばこなどの栽培に従事し、稲刈り時期はとても重労働だったと言います。終戦後から毎日欠かさず日記を記し、分からない漢字は辞書を引いて調べているそうです。長寿の秘訣は「家族の支えがあってこそ。みんなで食べたり話したりして、楽しい生活を送っています」と話していました。
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