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町長コラム 温故創新

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山形県庄内町

■ながいながいペンギンの話
記憶をたどると、初めて借りた本はいぬいとみこさんの「ながいながいペンギンの話」だったと思います。幼稚園の年長の時でしたので、もう半世紀以上も前の話です。当時は、図書館とは別にマイクロバスを改造した車が移動図書館として、集落の公民館などで図書の貸し出しを行っていました。
母に読んでもらい、ルルとキキの兄弟の大冒険に胸おどらせて聞いたような気がします。なぜこの本だったか、あまり定かではありませんが遠足で初めて見た加茂水族館のペンギンが気になったからかも知れません。
いよいよ5月2日には、新図書館がグランドオープンを迎えます。併せて、隣接する内藤秀因水彩画記念館もリニューアルし「絵のある図書館本のある美術館」としての特色あふれる施設になります。収容冊数は約10万冊、一度に10冊まで、2週間借りることができます。
また、立川複合拠点施設の図書館分館のほか、まちづくりセンターや小学校、幼稚園など多くの施設でもたくさんの本に触れられるよう団体貸出しも行っています。加えて今年度からは、町内在住の4歳のお子さん全てに絵本のプレゼントを始めました。夏には、マルチタスク車両を利用してまちづくりセンターなどを巡回する移動図書館も計画し、本に親しむ環境づくりを進めていきます。
読書は、知識を増やすだけではなく、想像力や表現力、集中力やコミュニケーション能力なども高めてくれると言われています。幼児期からの読書は、長い人生において大きな財産になると思います。そして、誰でも何歳からでも始められる「文化の薫る読書のまち庄内町」にしたいものです。
庄内町長 富樫透

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