■地域のつながりが防災につながります
○2023年度 第11回 今月の担当…柴崎百子 保健師
近年、各地で自然災害が多く発生し、皆さんの防災意識もより一層高まっているのではないでしょうか。総務省消防庁のホームページの中では、災害が発生したときに「自助」「共助」「公助」の3つが大事だといわれています。「自助」はまず自分自身や家族の安全を守ること。「共助」は地域やコミュニティといった周囲の人と協力し助け合うこと。最後に「公助」とは、市町村や消防、警察など公的機関による救助、援助のことを指します。今回は「共助」についてお話します。
普段、朝日町で保健師として活動していると、地域のつながりがとても強いと感じることが多々あります。災害直後は「公助」が行き届かない場合もありますので、このように地域のつながりが強いということは災害が発生したとき、とても強みになります。無理のない範囲で地域との関わりを増やしましょう。例えば、「地区の行事に参加する」「趣味や特技を生かし地域活動を行う」「近所の方と顔見知りになる」などが挙げられます。どれも普段の生活で行っていることだと思いますが、「共助」を考える上でとても大切なことです。
また、町では災害時要援護者支援事業を実施しています。大規模な災害時に避難支援が必要な方(体に障がいがある方や介護が必要な方の中で自力で避難が困難な方)を事前に把握し、避難場所や地域の避難支援者、連絡体制などを整理して「避難支援プラン」を作成します。この事業は、避難支援が必要な方を地域の中で支援しやすくするための一つの方法であり、地域の皆さんのご協力があって成り立っています。
地域のつながりという強みを防災に生かしていきましょう。また、防災に限らず健康の悩みなど心配なことがありましたらご相談ください。
健康福祉課 保健医療係
【電話】67-2116
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