もし今、自分の住む地域で災害が起きたら、自分や家族を守ることができますか。また、避難する準備はできていますか。
毎年のように、全国で台風や豪雨、地震に起因した、大規模な災害が起きています。川や山が多い富加町でも、土砂災害や河川の氾濫など大きな被害に遭うこと、それによって避難所での生活をすることもあり得ます。
被害をできるだけ少なくするためには、一人一人が自ら取り組む「自助」が重要です。災害に対する備えをしておく、危険を感じたら早めに避難するなど、自らの命を守るために行動しましょう。
そのために、ハザードマップで危険な箇所や避難場所の確認、メール配信等の登録、食品や日用品の備蓄など、日頃から減災を意識した生活を心がけ、これらのことを家庭で共有しておきましょう。
■災害時の避難情報・とるべき避難行動
▽警戒レベル/避難情報/とるべき避難行動
5…緊急安全確保/命の危険直ちに安全確保!
4…避難指示/危険な場所から全員避難
3…高齢者等避難/危険な場所から高齢者等は避難
2…大雨・水注意報/自らの避難行動を確認
1…早期注意情報/災害への心構えを高める
・警戒レベル4避難指示で危険な場所から全員避難。警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません!
・避難に時間のかかる高齢者や障がいのある人は、警戒レベル3高齢者等避難で危険な場所から避難しましょう!
■非常持ち出し袋の中身をチェック!
・非常食…飲料水(1日3ℓ程度)、主食(アルファ米など)、缶詰・保存パン・ビスケット、レトルト食品 など
・マスク
・消毒液
・体温計
・ヘルメット
・携帯ラジオ
・懐中電灯
・電池
・モバイルバッテリー
・救急用品
・生理用品
・ごみ袋
・現金
・衣類・下着
・タオル
・歯ブラシ
・うちわ・カイロ
・各家庭で必要なもの…家庭環境によって異なりますが、本当に必要なものを最低限用意しておきましょう。
(例:薬を常時飲んでいる人は常備薬、赤ちゃんがいる場合はオムツ、ミルクなど)
■情報収集
▽とみかメール・LINE
外出先でも、警報発令・避難所開設の情報が届き、富加町の状況が分かります。平常時は、イベントや福祉、子育ての情報が届きます。本紙掲載の二次元コードから登録ができます。
▽防災無線戸別受信機
警報発令・避難所開設のほか、火災など緊急性の高い情報をお知らせします。常に電源が入っているかなど確認をしておきましょう。
▽ハザードマップ
土砂災害警戒区域や危険な個所、避難場所を把握しておきましょう。
■ペットとの避難
災害発生時、避難所においてペットは原則屋外でリードやケージなどを使用して飼育することになります。そのため、ペットと一緒に避難することを想定して、他の避難者と支障なく生活が送れるように日頃から備えておくことが重要です。
▽ペットとの同行避難3つのポイント
(1)基本的なしつけをしましょう。
(2)飼い主を明示しましょう。
(3)ペット用品(ペットフード、ケージなど)を備蓄しましょう。
■能登半島地震を経て
令和6年1月1日16時10分に石川県を中心にマグニチュード7・6、最大震度7を計測した大地震が発生しました。多くの死傷者を出し、発生から半年以上が経過してもなお、復興にはまだまだ時間がかかる見込みです。
地震は大雨や洪水と違い、前兆を把握することが難しく、避難が困難です。命や生活を守るには、日頃から災害に対する意識を持ち、備えを行うことが非常に大切です。防災に対して最も重要なことは、周囲との連帯を深めることと、自然災害の猛威を忘れないことです。今一度、各家庭での非常持ち出し袋の確認や、防災訓練への積極的な参加について意識してみてはいかがでしょうか。
■令和6年度「みのかも定住自立圏防災士養成講座」
地域の防災訓練や、災害時に救護救援活動などを担っていただける防災士を養成する内容です。防災の第一線で活躍する研究者や関係機関、防災ボランティアを講師に招き、災害に対する正しい知識や技術を習得します。
▽講座
日時:11月2日(土)、23日(土)、12月7日(土)各日9:30~16:30
会場:美濃加茂市西体育館(美濃加茂市西町3丁目232)
形式:講義、グループワーク、実技など
▽試験
日時:12月8日(日)17:30~18:30
会場:可児市総合会館5階大ホール(可児市広見1丁目5番地)
定員:50人(応募者多数の場合は先着順となります)
参加資格:次のすべての要件を満たす人
(1)中学生以上で美濃加茂市・加茂郡在住の人
(2)本講座の趣旨を理解し、地域の防災活動に貢献する意思・意欲のある人
(3)すべての講義に出席できる人
申込方法:
・【URL】https://logoform.jp/f/0RvGZまたは本紙掲載の二次元コードからの申し込み
・役場総務課に用意してある所定の申込書に記入し総務課へ提出(FAX、メール可)
申込期限:10月9日(水)
参加費:無料
※防災士試験受験に係る費用8,000円(受験料3,000円、登録料5,000円)が別途必要になります。受験に係る費用については、町の「防災士育成補助金」制度を活用できます。
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