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自治体の皆さまへ

健診(検診)で知ろう、体からのメッセージ(1)

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岐阜県川辺町

◆生活習慣病だから予防できる
生活習慣病は、普段の生活の積み重ねが最大の原因です。その多くは自覚症状がほとんどないまま進行し、重症化してから症状があらわれます。体に内臓脂肪が過剰に蓄積されると、高血圧、脂質異常症、糖尿病などを引き起こします。この状態を「メタボリックシンドローム」といい、放置すると動脈硬化が進行し、心臓病や脳卒中などを発症させることがあります。また、現在治療中の疾患の悪化にもつながります。しかし、これらの疾患は早期の段階で生活習慣を改善すれば、重症化を予防することができます。そのため、健診(検診)を受診し、早期発見・早期治療を行うことが大切です。

◆特定健康診査について
町が行う特定健康診査(以下、特定健診という)は、年に一度国民健康保険の加入者(40~74歳)を対象として行われ、がん検診の実施も含めると、所要時間は数時間から半日程度です。
特定健診の対象となる世代は、加齢とともにメタボリックシンドロームになる方が増えてきます。町の特定健診結果において、H30年度とR4年度を比較したところ、メタボリックシンドロームの該当者は増加していることがわかります。(表(1))
特定健診は、メタボリックシンドロームに着目した健診です。健診を受診し、体の状態を確認しましょう。

・メタボリックシンドロームの経年変化(川辺町)(表(1))

◆特定健診の流れ
(1)受診票が届く
受診票が届いたら、氏名や生年月日、受診期間、受診方法などを確認します。
(2)健診(検診)を受ける
健診当日は、受診票と保険証を忘れずに持参します。
(3)結果を確認する
健診結果によって生活習慣病のリスクがあると判定された方には、特定保健指導の案内が届きます。
(4)健康づくりに取り組む
健診結果を基に自らの健康状態を確認し、生活習慣を振り返りながら、運動や食事について保健師や管理栄養士とともに効果的な改善方法を考えましょう。

◆糖尿病予防
特定健診では、血液検査と尿検査から糖尿病になっていないか、糖尿病になる可能性が高い状態(糖尿病予備軍)ではないかを調べることができます。
糖尿病は自覚症状がないまま進行し、体の異常に気が付いた時には重症化している場合があります。糖尿病が悪化すると、三大合併症である糖尿病性神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症などさまざまな病気につながります。糖尿病は早期に治療、生活習慣を改善し、血糖をコントロールすることによって重症化を予防することができます。R3年度からR4年度と継続して健診を受診された方の結果を見ると、約40%の方が改善していることがわかります。(表(2))
このように継続的に受診し、体の状態を知ることで、血糖をコントロールすることができます。特定健診をきっかけに健康づくりに取り組んでみましょう。

・(※)HbA1c6.5以上者の前年度からの変化(継続受診者)(川辺町)(表(2))

※HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは、過去1〜2ヵ月の平均的な血糖値のこと。

◆がん検診の重要性
特定健診の重要性を紹介しましたが、日本人の死亡原因の第1位である「がん」においても検診が非常に重要です。現在、日本人の二人に一人は、一生のうちにがんにかかると推計されています。また、がんは全死亡原因のうち24・6%を占めています(厚生労働省「令和4年 人口動態統計」)。(下図参照)

・主な死亡原因

◆がん検診のメリット
(1)救命の効果があります。
(2)早期のがんを発見できます。
(3)がん以外の病気を見つけることができ、治療に結びつけることができます。

※川辺町でもがん検診を実施しています。定期的に受診しましょう。詳細は、6月に送付した案内をご覧ください。

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