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自治体の皆さまへ

能登半島地震から学ぶ防災(1)

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岐阜県白川町

令和6年1月1日に石川県能登地方を震源とする「令和6年能登半島地震」が発生したことに伴い、本町では、被災地に対する様々な支援を行っています。令和6年6月までに、輪島市に避難所支援や解体事務支援で10名、中能登町に住家被害調査や罹災証明支援で3名、金沢市に避難所健康管理支援として1名の職員派遣を行っています。

■防災アドバイザー 鈴村眞人さん
本年1月1日に起きた能登半島地震、二百名を上回る犠牲者をはじめ、今なお避難生活をされている皆様に、お見舞いと一日も早い復興をお祈りいたします。
能登半島地域では、昨年から群発地震が続き、住民の皆様も地震等災害に対する備えは私たち以上になされていたと思います。しかし、元旦に起きたこと、想定(震度6程度)を上回る震度7であったこと等から、人命はじめ深刻な被害が発生しました。この地震から多くの教訓を学ぶべきだと思います。
能登半島は、周りを海に囲まれており、津波や断層の隆起の影響から、主要な道路が寸断孤立したため救援に時間を要しました。山間部の白川町は海はありませんが、主要道路が寸断されれば、孤立集落となる地域が多く発生する可能性があります。また住宅も空き家が多く、木造建物も年数がたっており、倒壊する可能性が高いです。この後紹介する支援に携われたお二人の手記にありますように、主に3つの観点から事前の対策を講じておきましょう。
(1)住宅の耐震補強、家具等の転倒防止を早急に行いましょう。
(2)日頃から、自治会等の行事には積極的に参加しコミュニケーションを深めましょう。
(3)支援遅れや孤立を乗り切るために備蓄品を準備しておきましょう。
4・5ページでは3つの観点に注目し、詳しくまとめてありますので、今のうちから有事に備えて対策を進めていきましょう。
防災は大切、けれど何から始めていいかとお悩みの方は、私が地域に出かけ協力させていただきますので遠慮なく声をかけてください。

◇白川町社会福祉協議会 渡邉孝文さん
石川県珠洲市社会福祉協議会災害ボランティアセンター運営支援として、被災者からの復旧支援の要望に対して現地調査を行い、その要望をまとめニーズ班に依頼事項をつなげるという橋渡しの役割を担当しました。被災者の要望は、倒壊したブロック塀の撤去、貴重品や写真の取り出しの依頼など様々でしたが、家屋内の調査の際、転倒した家具などによって通路が塞がれ、危険を感じることもありました。改めて、家具の転倒防止対策を事前に行うことによって、地震発生時の二次災害の防止や必要な物品の回収・片付けをする際の通路の確保に繋がることがわかりました。また、インフラでは電気の復旧は比較的早かったですが、水は断水している状況が続いていました。避難所生活が長期化することを考えると、備蓄品を事前に準備しておくことの重要性も感じました。
今回の派遣を通して、「自助・共助」の重要性や、日頃から災害が発生した場合に備えておくことの大切さを感じることができました。

◇総務課庁舎整備室 佐伯賢翼さん
避難所運営支援員として、1月15日から1月21日までの7日間、輪島市内の避難所で支援物資の搬入や炊き出しの配膳、避難所の設備管理といった避難所運営支援を行いました。プライバシーを守るためにテント式のパーテーションを設置しましたが、設置のための事前交渉や設置作業が特に大変でした。「周りが見えた方が安心できる」、「見通しが悪くなると不安になる」などパーテーションを設置したがらない方も多くいらっしゃいました。この経験から、避難所の運営は、行政と協力をしながらも「自助・共助」の姿勢で取り組んでいくことが大切であると感じました。また、長期化する避難所生活の中で、近隣の方や地域の方と顔を合わせる機会があることは不安感を払拭する要因になりうるので、日頃からのコミュニケーションが大切であると改めて感じました。

■白川町からの情報を受け取る
災害情報の発信を防災行政無線で行います。音声告知端末機は、停電しても受信ができるように日頃から乾電池の確認をしておきましょう。
またLINEやメールで防災情報を受け取れる「すぐメール」をご登録いただき、白川町からの防災情報を受け取る準備をお願いします。

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