■今月のテーマ 地域おこし協力隊ってどうなっとん?1
▽はじめに
「地域おこし協力隊」という言葉を村内で一度は耳にしたことがあると思います。みなさまの地区でも多くの協力隊員が活躍しています。表紙の写真は、本紙4ページで紹介する村出身で協力隊員の内海千夏さんです。
今回の特集では、今回の号と12月号の2回に分けて地域おこし協力隊を取り上げ、そもそも協力隊制度とはなんなのか、そして隊員がどのような活動を行っているのか紹介します。
また、今後の広報とあわせて「地域おこし協力隊図鑑」が配布される予定です。こちらもご覧ください。
▽地域おこし協力隊ってなに?
「地域おこし協力隊制度」は、都市地域から過疎地域などに移住した人を「地域おこし協力隊員」として任命し、隊員は移住先で地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR事業などの地域おこし支援や農林水産業への従事、住民支援などさまざまな活動を行い、定住定着を図る国の制度となっています。また、この制度は要件(都市部に在住で、村内に住民票がない人)さえ満たせばUターン(村出身者で、一度都心部などで仕事したあと、村に戻ってくること)でも活用できる制度となっています。
▽村に協力隊は何人いる?
村では総勢55名(11月時点)の協力隊員が活躍中です。この人数を他の自治体と比較すると、岡山県下で1位であり、全国では5位です。
(※出典総務省「令和5年度地域おこし協力隊の隊員数等について」)
▽なんでこんなに協力隊が多い?
村内の協力隊制度は、「百年の森林事業」を推進するために2009年からスタートしました。2015年には「ローカルベンチャースクール」を主催し、制度を活用することでうまく地域の起業文化を醸成するなど、村内事業者の取り組みと行政の取り組みがうまく連携することになりました。
この背景もあり、この村で起業したいと目指す人の増加や「企業研修型地域おこし協力隊」の受け入れ事業者が増え、隊員の幅が広がり様々な隊員が生まれたことが、協力隊が増加した理由です。
そして、その中で魅力的な事業や人材の活躍により、新たな協力隊を呼ぶ好循環が生まれています。
▽協力隊の種類は?
村で活躍している協力隊は3つの種類に分かれます。
(1)「企業研修型地域おこし協力隊」
村内の事業者で研修を受けながら、新しい事業に取り組む隊員。任期終了後は受け入れ事業者での継続した雇用を想定しています。
(2)「起業型地域おこし協力隊」
村内の資源をいかした事業の立ち上げを目指し、任期終了後は村で事業の自立と継続を目指す隊員。
(3)「行政連携型地域おこし協力隊」
役場に在籍または、連携しながら地域の課題を解決する隊員。
村内で、どのような活躍しているのか、次のページでは、協力隊員を紹介します。
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