こんにちは、保健師です。(228)

16／39

■タバコの煙から妊婦さん、お子さんを守りましょう
～お子さんの身近にいる皆さんへ～
タバコは、肺ガンをはじめ多くのガンや虚血性心疾患、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患など多くの疾患の危険因子です。今回は、妊婦さん・お子さんへの影響についてお伝えします。

◆子どものいる家庭の喫煙率

雲南圏域は、県と比べて喫煙者のいる家庭の割合が高い状況です。

◆加熱式タバコ
加熱式タバコは火を使わないため、煙が発生しません。しかし、霧状化したニコチンや加熱によって発生した化学物質を吸入しているため、タバコと同様の健康被害が懸念されています。

◆受動喫煙
妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、まわりの人の喫煙による煙を吸う「受動喫煙」は、胎児や子どもの発育などに悪影響を及ぼすことが知られています。
副流煙は、フィルターを通さないことから有害な物質を多く含んでいます。
・主流煙…吸い込む煙
・呼出煙…吐き出す煙
・副流煙…たばこの先端から出る煙
換気扇の下で吸っても、たばこの有害物質は残っていますので、注意が必要です。

◆タバコの煙によって生じるリスク
◯妊婦への影響
・胎児、胎盤の低酸素状態
・胎盤の老化促進、機能低下
◯胎児への影響
・低出生体重児
・早産
・胎児発育遅延
◯子どもへの影響
・乳幼児突然死症候群(SIDS(シッズ))※
・気道アレルギーの悪化

※乳幼児突然死症候群(SIDS)
何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因の分からない病気。

子どもの頃に受動喫煙の機会があった方は、成人になってからの肺機能低下、呼吸器障害への影響があるといわれています。まずは、お子さんの健康を守るために受動喫煙をなくすことから始めましょう。

参照：
・厚生労働省HP
・こども家庭庁作成パンフレット
・雲南圏域健康長寿しまね推進会議作成パンフレット