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市内自治会の活動紹介 ~田口地区自治会~

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愛媛県大洲市

田口地区自治会は、自治会だけではなく、肱北公民館田口分館や地域の各種団体が一体となり、多世代間の交流を含めたさまざまな地域行事を開催しています。その中でも、主な3つの活動をご紹介します。

田口地区自治会がある田口地区は、市の中心部、冨士山の麓に位置し、学校や病院、大型スーパーなどが近くにある便利な地域です。
田口地区は自治会、肱北公民館田口分館、消防団、自主防災組織、神社、シニア会、愛護班など、全11団体で構成されています。年5回の役員会には一堂に集まり、地域の行事などをみんなで話し合い、協力し合っています。そのおかげで地域はまとまり、行事もスムーズに行えています。
4月に自治会と分館が統合再編されますが、これまで同様、それぞれの組織の特性を生かし、住みよい地域づくりを田口地区のみなさんと一緒にできればと思っています。
(田口地区自治会 武田賢一(けんいち)会長)

■三世代交流ふれあいたんぼ
~農業や食に対する関心を育み、健全な心と体を育てる~
自治会内の生涯学習部会を中心として実施している「ふれあいたんぼ」活動は、児童を見守り子供の居場所をつくることを目的として平成13年に開始し、今年で24年目になります。一年を通して、うるち米やもち米、スイートコーン、サツマイモ、サトイモ(いもたき用)、大豆(節分用)などを育てています。

◇参加者の声
田植えのとき、泥の中でなくした靴下が今でも気になっています。サトイモは土が固くて掘るのが難しかったので、友達と一緒に掘りました。収穫したお米で作ったおにぎりはとてもおいしくておかわりしました。
(北島昊(そら)君)

この活動の楽しさは、いろいろな年齢の人と関われたり、一緒に力を合わせて作業をしたりするところです。私にとって米作りは初めてで、どの作業も新鮮でした。それと同時に作業の大変さも知り、お米を食べられることのありがたみを感じています。これからも続けて参加したいです。
(兵藤日香(はるか)さん)

大豆や小豆の収穫には、昔ながらの道具(唐竿(からさお))を使用します。まずは高齢者がお手本を見せ、続いて保護者と子供達が挑戦。初めはうまくいきませんが、だんだんとできるようになっていきます。三世代で交流することは、文化の伝承にもつながると考えています。また、お米は刈り取り、天日干し、脱穀など一連の収穫作業を行った後、「おにぎり」にして参加者にふるまいます。自分たちが育てたお米で作ったおにぎりを手にした参加者の男児が「ありがとうございます!」とうれしそうに帰っていく姿がとても印象的で、スタッフ一同、やる気をもらい、活動していて良かったという気持ちになっています。
多世代の住民が農業行事に参加し交流することで、子育てを地域で応援する機運が高まり、地域の活性化も図られ、個々の自然を想う心や自分で考える力も養われると考えています。
(肱北公民館田口分館 後藤貞伸(よしのぶ)分館長)

■田口ふれあい子ども食堂
~「ふれあい・支え合い」をモットーに、多世代交流の拠点として取り組む~
一人で食事をする子供や独居の高齢者が増えている状況を改善しようと、令和元年11月に「田口ふれあい子ども食堂」をオープンしました。自治会内の健康福祉部会が中心となり、分館をはじめ各種団体と一緒に月に1回(第3土曜日)に開催しています。子供だけでなく大人も参加でき、毎回50人前後が参加しています。

食事の前には、子供やお年寄りが一緒に輪投げやモルックなどのゲームを楽しみ、小学生が小さいお子さんに絵本の読み聞かせをするようなほほ笑ましい光景も見られます。高齢者も家から出て、人と会い、会話をしたりゲームをしたりすることで自然と安心感や満足感も得られているようです。私たちの子ども食堂は、共に食事をするという楽しみはもちろんですが、多世代間の交流の場として、にぎわい作り、高齢者の健康づくり、子育て支援にもつながる地域の貴重な存在です。これからも「地域の食堂」として活動を継続しながら、参加者の裾野を広げていきたいと考えています。
(田口ふれあい子ども食堂 スタッフ 後藤生子(せいこ)さん)

■自主防災組織の活動
~災害を知り、まちを知り、人を知り、そして活動を継続していく~
平成30年7月豪雨の際に被災した経験から、2年をかけて「災害図上研修」を実施し、防災マップを制作しました。完成した防災マップは氏名や住所などを記入できる災害・避難カードと一緒に各世帯へ配布しました。そして、この研修を一過性のもので終わらせないよう、田口分館主催の「里山を歩こう」という行事のゴミ拾いと並行して、災害マップ上の「一時集合場所」を巡ったり、避難所までの道のりや危険箇所を確かめたりしながら防災の実地研修を行いました。
徐々に住民の防災意識も高まり、毎年、地域のリーダーが防災士の資格を取得し、現在では20名が防災士として活躍しています。今後も、自治会内の自主防災部会を中心に地域で一体となって田口地区の防災力を高めていきたいと考えています。
(自主防災組織 武田麗子(れいこ)会長)

◇防災士取得者の声
田口地区は、平時から各行事を通じて住民同士が顔見知りとなっていることから、災害時にはすぐに駆けつけることができる共助関係が構築されています。
今後も田口地区の特徴に応じた防災活動の啓発を行い、住民の防災意識を高めることで防災・減災に取り組んでいきたいです。
(茶家さん・井上さん・松田さん)

問い合わせ先:復興支援課地域自治推進係
【電話】0893-57-9989

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