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自治体の皆さまへ

(特集)もしものために 私たちができること(2)

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愛媛県大洲市

■もしもに備えて今、私たちにもできること
もしも目の前で誰かが倒れてしまったら…あなたならどうしますか?
急病やケガのときの相談先や119番通報すべき症状、応急手当てなど救急救命に関する知識を身に付け、もしものときにできることを頭の中で整理しておきましょう。

(参考文献)
一般財団法人救急振興財団「改訂6版応急手当講習テキスト救急車がくるまでに」

◇救命の連鎖で命をつなぐ
救命の連鎖とは、傷病者の命を救い社会復帰に導くために必要な一連の行いのことで、4つの輪(行動)が途切れることなく素早くつながることで救命効果が高まります。そして4つのうち3つ目までは、私たち市民が行うことです。

(1)心停止の予防
事故や病気など心停止の原因を予防したり、原因となりやすい病気(急性心筋梗塞や脳卒中など)の初期症状に気付いて救急車を呼んだりすることが大切です。

(2)心停止の早期認識と通報
突然倒れた人や反応(意識)がない人を見つけたら、直ちに心停止を疑いましょう。反応の確認をして反応がなければすぐ周りに応援を求め、119番通報とAEDの手配をしましょう。
すぐに通報することで、救急車の到着が早くなるだけでなく電話を通して心肺蘇生などの指導を受けることができます。

(3)一次救命処置(心肺蘇生とAED)
心臓が止まると10秒あまりで意識がなくなり、3~4分以上そのままの状態が続くと脳の回復が困難になるため、救急隊が到着するまで胸骨圧迫(心臓マッサージ)で脳や心臓に血液を送り続け、必要に応じてAEDで電気ショックを行う必要があります。

(4)二次救命と心拍再開後の集中治療
救急救命士や医師が、薬や器具などを使って心臓の動きを取り戻すことを目指します。心臓が動いたら病院での集中治療により脳の障害を防ぎ、リハビリで心身の機能回復を促し、社会復帰を目指します。

救急車が到着するまで正しい一次救命処置を行うことで、助かる確率が格段に高くなります。
消防庁「令和5年版救急・救助の現況」によると、心臓の異常により心肺機能が停止してしまった傷病者に対し、救急隊が到着するまでに一般市民が心肺蘇生などを行った場合、行わなかった場合と比べ、1カ月後の生存者数は2倍となっています(令和4年)。

◇こんなときはすぐ119番!(△は特に15歳以下の子供)
(頭)
・突然の激しい頭痛
・突然の高熱
・急にふらつき、立っていられない
・頭を痛がり、けいれんがある(△)

(顔)
・顔半分が動きにくい・しびれる
・笑うと口や顔の片方がゆがむ
・ろれつが回りにくい
・見える範囲が狭くなる
・周りが二重に見える
・顔色が明らかに悪い

(手・足)
・突然のしびれ
・突然、片方の腕や足に力が入らなくなる
・手足が硬直している(△)

(胸や背中)
・突然の激痛
・急な息切れ・呼吸困難
・胸の中央が締め付けられるような、または圧迫されるような痛みが2~3分続く
・痛む場所が移動する
・激しいせきやゼーゼーして呼吸が苦しそう(△)
・呼吸が弱い(△)

(おなか)
・突然の激しい腹痛
・激しい腹痛が続く
・血を吐く
・便に血が混ざる・真っ黒い便が出る
・激しい下痢や嘔吐(おうと)で水分が取れず食欲がなく意識がはっきりしない(△)
・嘔吐が止まらない(△)

(その他)
・意識(返事)がない
・もうろうとしている
・ぐったりしている
・けいれんが止まらない、または止まっても意識が戻らない
・大量出血を伴うけが
・広範囲のやけど
・冷や汗を伴うような強い吐き気
・物を喉に詰まらせて呼吸が苦しい
・交通事故に遭った(強い衝撃を受けた)
・水に溺れている
・高いところから落ちた

総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう」より抜粋

■病院へ行く?救急車を呼ぶ?迷ったら…
◇365日24時間対応「えひめ救急電話相談」#7119
・フリーダイヤル【電話】0120-79-7119
・短縮ダイヤル#7119
・つながらない場合は【電話】089-909-9935

◇全国版救急受診アプリ「Q助」
病気やけがをした場合に、該当する症状を選んでいくと、119番通報や受診など緊急度に応じ必要な対応がわかります。

■子供の急病やけがの場合は
◇「子ども医療電話相談」#8000
相談時間:
平日…19:00~翌8:00
土曜…13:00~翌8:00
日祝…8:00~翌8:00

◇こどもの救急
生後1カ月~6歳の子供が対象。119番通報や受診の対応のほか症状に合わせた看病ポイントなどもわかります。

■休日や夜間にどの病院に行けばよいかわからない場合は
◇えひめ医療情報ネット「ナビイ」
診療科や現在地、地図などさまざまな方法で診療中の医療機関や休日夜間の当番医を検索できます。

◇大洲消防署音声案内サービス
【電話】0893-24-7000

◇市ホームページ「休日夜間当番医」
毎月の広報おおずにも掲載しています。

■命を救う第一歩!救急法講習を受けましょう
大洲消防署では、救急法講習会を毎月開催しています。119番通報から胸骨圧迫、AEDの使用まで流れに沿って学ぶことで、もしものときの心構えもバッチリ!誰でも受講できますので、気軽に申し込んでください。
日時:毎月第3日曜日9:00~12:00
場所:大洲消防署または大洲市防災センター
受講料無料
申し込み・問い合わせ先:大洲消防署救急係【電話】0893-24-0119

■WEB講習で応急手当ての知識を身に付けましょう
総務省消防庁の「一般市民向け応急手当WEB講習」は、いつでもどこでも、動画で応急手当の知識を学ぶことができます。初心者から上級者まで、習熟度に合わせた動画を選んで命を救うための知識を身に付けましょう!

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