■身近に潜んでいる都市型水害とは!?
都市では雨水を、下水道管などを経由させて河川に放流しています。しかし一時的な豪雨でその処理能力を超えた場合、水があふれてしまいます。
この水害は河川が近くになくても起こる可能性があり、注意する必要があります。
●過去
かつては雨水は土を通り、地下にしみこんでいたけれど…
●現在
コンクリートなどで地面が舗装され、雨水がしみこみにくくなっています
◇都市型水害発生の仕組み
ケース1
大雨で河川の水位が上昇
下水道や水路から河川に排水できない
・浸水発生
ケース2
短時間の大雨
雨水がたまるスピードが下水道や水路の排水能力を上回る
・浸水発生
資料:気象庁「洪水キキクル(洪水警報の危険度分布)」
都市型水害による被害を防ぐためには、河川や下水道に流れ込む水の量を減らすことが重要です。大雨のときに自宅から流れる水を減らすことが浸水の危険性を下げることにつながります。
■家庭で取り組める豪雨対策3つのPOINT
資料:東京都都市整備局「あなたにできる豪雨対策」
豪雨対策は大変だと思われがちですが、日頃のちょっとした心がけと行動だけでも、十分な効果が期待できます。
1 上手に流す
・大雨の際に風呂の水を流さない
家の外に流れ出る水を減らすことで、下水道へ流れる水の量を減らします。
2 ためる
・雨水タンクの設置
屋根に降った雨水をタンクにためます。
下水道に流れる水の量を減らすことができます。
3 しみこませる
・雨水浸透ますの設置
雨水浸透ますとは地中に雨水をしみこませる装置です。河川や下水道への水の流出を軽減します。
●自治体の助成を活用して豪雨対策!
雨水タンクや雨水浸透ます等の設置には、助成制度を設けている自治体もあります。新築や現在お住まいの住宅にも設置できますので、お住まいの自治体にご確認ください。
・雨水浸透ますは1個(直径25cm)で1時間にお風呂1杯分程度の雨水を地中に浸透させる能力があります。
◇こんな人におすすめ!
・家の周りのぬかるみや水たまりに困っている
・道路冠水などで困っている
●雨水(あまみず)しみこみプロジェクト
九都県市で連携し、身の回りでできる豪雨対策の広報に取り組んでいます。
雨水しみこみプロジェクト
<この記事についてアンケートにご協力ください。>