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楽しみながら応援しよう!くにたちの農業 (2)

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東京都国立市

■数字で知るくにたちの農業の今
◇くにたちに農地は多い?少ない?
令和3年度の市内農地面積は51.9ha(ヘクタール)。市域(815ha)が小さい分、農地面積自体は少ない一方、「市域面積に占める農地面積の割合」は6.4%で、これは都内で農地を有する36区市中15番目です。なお、1番目は清瀬市で17.7%、36番目は大田区で0.04%です。
市内では、農地の約85%が谷保、泉、青柳といった南部地域に集中しており、自然あふれる原風景を構成しています。直近で行われた調査では、過去5年間で約8haの減少が報告され、他市と同様に農地面積は減少傾向です。宅地化の進展や農家の担い手不足など、農業を取り巻く状況は厳しくなっています。

【東京都区市との農地面積比較(令和3年度)】(データ元:東京都の地域・区市町村別農業データブック)

◇市内作付品目の第1位は…
農地面積は減少傾向ですが、市内の作付面積や農産物の売上は近年では増加・安定傾向にあります。背景には、限られた農地で効果的・効率的に作付を行う技術の洗練、収穫物の販路拡大といった、各農業者の取り組みが挙げられます。
市内で最も作付されている品目は、『水稲(お米)』。意外に思われた方も多いのではないでしょうか。実際、市内農地の約2割が水田です。

【東京都全域との上位作付品目比較】(データ元:東京都の地域・区市町村別農業データブック、国立市作付面積調査)
・国立市:R1~R5の平均値

・東京都全域:R3

◇市内農家の傾向と推移
(データ元:農林業センサス、国立市農家アンケート)

最新の市内農家数は109戸。20年前と比較すると、約35%(59戸)減少しています。平成27年以降、農家戸数は現状維持で推移していますが、一方で一定以上の農業収入がある販売農家が減り、自給的農家が増加しました。
直近5年の農家の年齢別割合をみると、70代の増加もあり、高齢化は進展しているように見受けられます。一方で少数ではありますが、次世代の市内農業を担っていく20代~30代の農家も新たに誕生しています。

◇地域で活躍!くにたち野菜
【市内給食で使われている野菜に占める地場産野菜の使用量・割合】

地元農産物の出荷先は、市場や個人での直売が主でしたが、最近はスーパーや飲食店、JA直売所、マルシェといったように他販路への進出も目立っています。くにたち野菜を見かけた際はぜひ、おいしく召し上がってください。
直近では、市内学校給食に使用される地場産野菜の使用量・割合も増加しており、児童生徒の皆さんの健康を新鮮な野菜で支えています。

※「JA東京みどり国立地区農産物直売所」(富士見台1-12-8)の外観(本紙参照)。
3月中の販売日時(原則)は、月・水・金曜日午後2時〜5時です。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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