日常生活に幸せと彩りを与えてくれるペットとの暮らし。そのためにペットの飼い主の皆さんに求められるルールやマナーをご紹介します。
また、今号では、昨年度の「動物たちの写真展」に応募があった写真を主に使用しています。
現在、今年度の展示写真を募集中です。締切は8月30日。詳細は、墨田区のお知らせ「すみだ」8月1日号8面または区HPをご覧ください。
◆猫の飼い主の皆さん 猫(わたし)と暮らすときのお願いだよ
◇完全室内飼いをする
室内飼いは、交通事故やほかの猫とのけんか、感染症などの危険からペットの猫を守ることができます。また、ふん尿や鳴き声がうるさいなど、猫による周囲の人への迷惑も防げます。
猫にとっての快適な室内空間は?
・高い所が好きなので、キャットタワーや背の高い家具を設置する
・きれい好きなので、猫トイレはこまめに清掃して常にきれいにする
・爪を研ぐ習性があるため、専用の爪研ぎなどを用意する
など
◇不妊・去勢手術を受けさせる
雌猫は1年に3回出産できるため、1年後には20頭に増えることもあります。多頭飼いで世話をしきれず、臭いや騒音、不衛生な環境により、飼い主やペット自身に健康被害が出ることもあります。繁殖を望まないのであれば、必ず不妊・去勢手術を受けさせましょう。
不妊・去勢手術のメリットは?
・これ以上、猫が増えない
・性格が穏やかになる
・尿の臭いが薄くなる
・鳴き声が減る
・病気の予防になる
など
◆ペットの飼い主の皆さん ペット(わたしたち)の防災対策もしっかりとね!
◇災害発生時のペットの避難先を考えておく
災害発生時は、まずは飼い主自身の安全を確保してください。区内全ての避難所では、ペットを連れて避難する「同行避難」が可能です。ただし、大型動物や危険動物、特別な管理が必要な動物は、受入れができません。一時的な預かり先を見付けておくことも大切です。
◇身元表示をしておく
突然の災害でペットがはぐれてしまうかもしれません。そんなときに飼い主の元に戻れるよう、ペットには連絡先等を書いた迷子札で身元表示をしましょう。マイクロチップを装着している場合は、最新の飼い主情報になっているか確認しましょう。
マイクロチップって?
・約12ミリメートルの円筒形で、数字による情報を記録する電子標識器具
・情報システムに飼い主の情報を登録すると、照合できる
・4年6月以降に販売された犬や猫には、装着されている
◇適切なしつけをする
避難所では、動物が好きな人・嫌いな人、動物アレルギーがある人など、様々な人との共同生活となります。周囲の人に迷惑が掛からないよう、日頃からしつけをしましょう。
しつけのポイントは?
・キャリーケースやケージ(おり)に嫌がらずに入る
・トイレは決められた場所でする
・他人やほかの動物を怖がらない
さらに犬の場合は…
・「待て」「伏せ」などの基本的な号令に従う
・無駄吠(ぼ)えをしない
など
◇ペットの防災用品
災害時には、ペット用品も手に入りにくくなります。ペットの命を守るために、チェックリストを参考に、日頃から準備をしましょう。すぐに持ち出せる場所に保管することも大切です。
・キャリーケース、ケージ(おり)
(避難所でのペットハウスになります)
・首輪、リード(ひも)、ハーネス
・最低5日分(できれば7日分)のペット用の餌と水
・食器や水入れボウル
・トイレ用品(ふん取り袋、ペットシーツや猫砂)
・常備薬や救急用品
・飼い主と一緒に映ったペットの写真
◆ペットを飼っているシニア世代の方 未来に起こりうる困り事の対策、ちゃんとできてる?
◇困った1 ペットの世話が大変になってきた
自分の視力や握力が低下し、ペットの爪切りが難しくなった。
自分の足腰が弱ってペットの散歩が大変になってきた。
◇困った2 少しの間、誰かに預けたい
自分の入院が必要だと医師から言われたが、ペットがいるから入院できない。
自分がけがをしてしまい、自宅療養が必要となった。治るまでの間、ペットの世話が十分にできない。
◇困った3 ペットの健康に不安が出てきた
ペットも高齢になり、ペットの健康に不安があるが、専門的な知識がなく、どう対応したらよいか分からない。
◇例えばこんな対策があります
・かかりつけの動物病院をつくる
自宅の近くで動物病院を探し、必要なワクチン接種や健康診断等で普段から受診し、信頼関係を築いておきましょう。
・一時的な預け先を見付けておく
家族、友人、近所の人など、いつも会っている人ならペットも安心です。そのほか、ペットホテルやペットシッターを探して、利用の仕方などを調べておきましょう。
・自分が先に亡くなった場合を考えておく
弁護士等に相談して、ペットを誰に託すか、ペットのためにどのように財産を残すか等を整理し、法的に有効な遺言書を作っておきましょう。また、ペットを預かり、亡くなるまで世話をしてくれる民間業者などもあります。利用の際にはよく調べましょう。
◆これからペットを飼おうと考えている方 飼う前にちゃんと考えて!
◇全部にチェックが入りますか?
・ペットを飼える住宅だ
・ペットを迎えることに家族全員の合意がある
誰か1人の気持ちだけで飼うと、その人が病気になったときなど、世話ができなくなります。
・家族に動物アレルギーの人がいない
・ペットを飼うために必要な費用が払える
1頭を飼育したときの月額平均総額(医療費等を含む)は?
犬:1万4,240円
猫:8,005円
・毎日きちんと世話をする体力や時間がある
どんなお世話が発生する?
給餌
トイレ掃除
快適な生活空間の確保
散歩
ブラッシング
など
・必要なしつけと周囲への配慮ができる
・高齢になったペットを介護する覚悟がある
ペットも年齢とともに衰え、歩行困難や認知症になることがあります。
・寿命まで飼育(終生飼養)できる
平均寿命は?
犬:14.62歳
猫:15.79歳
・引っ越しや転勤の際も継続して飼育できる
・万が一、飼えなくなった際の受入先を考えている
問い合わせ:生活衛生課生活環境係
【電話】03-5608-6939
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