市民の生活を守るための支援や新たな行政ニーズに着実に取り組むための予算を編成しました。
◆多摩市が重点的に進める取り組みについてご紹介します
◇環境との共生に向けた取り組み
省エネルギーの推進と再生可能エネルギーへの転換などの取り組みを進めていきます。また、異常気象が続いていることを踏まえ、その影響への適応強化と地球環境の負荷軽減への取り組みを推進し、環境と共生するまちづくりを進めていきます。
◇健幸まちづくりの推進に向けた取り組み
市民の健康と幸せを後押しし、健幸まちづくりを更に計画的・体系的に推進していきます。健幸まちづくりは全世代を対象とし、高齢世代の健幸づくりと併せ、子育てに適した環境の維持・充実も図っていきます。
◇活力・にぎわいの創出に向けた取り組み
デジタル技術の活用や多様な人材の活躍を通じて、ニュータウン再生やまちのにぎわい創出、地域共生社会の実現に向けた取り組みを積極的に進めていくことで地域経済の発展や市民生活をさらに向上させていきます。
◇子ども・若者政策を進めるための取り組み
若い世代が結婚・出産・子育ての希望をかなえ、安心して子どもを育てることができる環境づくりを進めていきます。
・物価高騰への取り組み
依然として市民生活や経済活動へ大きな影響を及ぼしている物価高騰に対応するため、生活支援や経済活動への支援など国や東京都の動きに連動して取り組んでいきます。
・デジタル化の取り組み
限られた予算と人財で持続可能な市政運営を行いながら、最適な市民サービスを提供していくため、事業の必要性や手法の有効性を一から見直した上で、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や公民連携の積極的な活用など、既存概念にとらわれずに効率性の向上を図っていきます。
この他、災害時の備えなどをはじめ、分野別の取り組みも進めていきます。
主な事業は本紙4面をご覧ください
◆会計別予算(案)
会計名 令和6年度 令和5年度 増減額 増減率
・一般会計 617億9000万円 587億3000万円 30億6000万円 5.2%
・特別会計
国民健康保険特別会計 154億2218万円 154億3205万円 ▲987万円 ▲0.1%
介護保険特別会計 124億8529万円 124億1060万円 7469万円 0.6%
後期高齢者医療特別会計 49億7114万円 46億907万円 3億6207万円 7.9%
合計 946億6862万円 911億8171万円 34億8691万円 3.8%
※千円単位で四捨五入しているため、合計額と会計ごとの合計は一致しない場合あり
区分 令和6年度 令和5年度 増減額 増減率
・下水道事業会計
収益的収支(※1)
収入 33億5766万円 34億3047万円 ▲7281万円 ▲2.1%
支出 29億7725万円 31億710万円 ▲1億2985万円 ▲4.2%
資本的収支(※2)
収入 1億1040万円 1億4092万円 ▲3052万円 ▲21.7%
支出 6億4958万円 4億2512万円 2億2446万円 52.8%
※1下水を処理するための収入と支出
※2下水道施設などを整備するための収入と支出
◆一般会計予算(案)内訳
▽用語の説明
・人件費 職員の給与や議員の報酬などの経費
・扶助費 児童や高齢者・障がい者などの支援のための経費
・公債費 過去に借り入れた借金の返済にかかる経費
・物件費 物品の購入や光熱水費、事業の委託などにかかる経費
・補助費等 各種団体への補助金などの経費
・繰出金 国民健康保険などの特別会計への支出にかかる経費
・普通建設事業費 公共施設などの工事にかかる経費
◆令和6年度予算(案)について
◇歳入
市税は、定額減税・ふるさと納税による流出額の増加などにより市民税が減少するものの、法人市民税や固定資産税などの増加により、約1.2億円増えると見込んでいます。
◇歳出
高齢化に伴う各特別会計への繰出金の他、障がい福祉サービス費や生活保護費など、扶助費が引き続き増加しています。さらに物価高騰の影響により、経常的な経費も増加しています。
◇まとめ
一般会計の予算規模としては617億9000万円と、前年度と比較して30億6000万円の増額となりました。
社会保障経費や物価高騰の影響が続く中でも、引き続き持続可能な財政構造の構築・維持に向けた取り組みを進め、すべての人にとって住みやすく暮らしやすいまちを目指して、さまざまな課題への取り組みを着実に進めていきます。
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