世界の名門大学を卒業できる
加賀市では、国際的に活躍できる人材を育成するため、パートナーシップ大学SIM(シンガポール・インスティテュート・オブ・マネジメント)へ進学する学生を支援します。
SIMはシンガポールにある教育機関で、シンガポールに進学しながらイギリスのロンドン大学、アメリカのニューヨーク州立大学、オーストラリアのRMIT大学など世界トップクラスの大学の学位を取得できます。
また、SIMを選択するメリットは、授業料や住居費用がそれぞれの国と比較しても安い点にあります。大学に入学した場合、数年は滞在することになるため、総額では数百万円を超える金額を抑えることができます。
▽推奨される英語力
・英検2級以上
・TOEIC500点以上
※所有している資格によって入学試験を免除される場合があります。
▽加賀市の助成制度
・出願料助成上限4万円
・奨学金上限200万円(授業料等の3分の2で給付型)他
▽対象(次の全てに該当する人)
・高等学校を卒業予定または卒業した加賀市民または加賀市出身者
※ただし高等学校を卒業後4年以内の人に限る
・SIMに入学すること
・品行方正かつ学業の成績が優秀なこと
・進学に耐えうる見込みの健康状態であること
■シンガポールってどんな国?
国の面積は719平方キロメートルで、加賀市のおよそ2倍の大きさしかありませんが、人口は600万人と、加賀市の約100倍です。赤道直下の国のため、気候は温暖で年間平均気温は27・4度です。公用語は英語・中国語・マレー語・タミル語の4言語ありますが、学校や仕事では基本的に英語が使用されています。
観光地としては、有名な「マーライオン」の他に植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」、商業施設「マリーナベイ・サンズ」、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」等多くの見どころがあります。食事についても、多民族国家であることから中国料理やインド料理、マレー料理といった、さまざまな食文化を楽しむことができます。
■去年の10月に加賀市から初めてSIMへ進学した湯谷春樹さんにお話を伺いました。
▽シンガポールでの生活はどうですか。
いろんな国の人たちが多いですが、特に中国やインドネシアの人が多いです。学生限定シェアハウスで暮らしていて、日本人は私だけですが一緒に暮らしている人たちは皆さん優しく、フレンドリーでとても生活がしやすく楽しいです。
▽実際にSIMに進学してみてどんなところでしたか。
もともと、英語を話せる人への憧れをもっていて、自国以外のいろんな人と繋がりを持ち、コミュニケーションを取りたいという憧れがありSIMへの進学を決めました。
実際に入学してみると、日本人はほとんどいなくて、中国やタイ、インドネシアなどいろんな国の人がいてたくさんの出会いが待っていました。話す言語は、もちろん日本語ではないので、コミュニケーションを取るのは難しかったですが、シェアハウスで生活していることもあり、だんだんと英語で過ごすSIMでの生活が慣れてきました。
休みの日には、SIMで出会った友人と買い物や、ハイキングをしたり、最近では一緒に韓国料理を食べに行ったりしてプライベートもとても充実しています。
▽学習面でのサポートはどうですか。
SIMでは、1科目ごとに集中できるようなカリキュラムになっており、とても充実した学習ができています。中でもビジネスコミュニケーションという科目は、その場その場で純粋な英語力が試されるのでとても良い刺激になっています。授業中には先生方がジョークを挟みつつ陽気な雰囲気で授業を行うため、リラックスしながら授業に集中することができます。また、授業中に理解できないことがあった時や、口頭で質問するのが難しい時は、後日メール等で先生に質問するといつでも対応してくれます。学習面でのサポートはとても手厚いので充実した学習ができています。
▽SIM卒業後の目標を教えてください。
卒業後は、海外でエンジニアを目指します。そのためにはSIMでの生活で、基礎能力を身につけることを大事にしていきます。今後もさまざまな国の人とコミュニケーションを取ることは、変わらず目標にしていきたいと思います。
◆SIM進学までの経緯
市内高校を卒業後、情報処理関係の専門学校へ入学。その後専門学校在学中に、母から「加賀市がSIM進学へのサポートをしている」という話を受け、小さい頃からの憧れである、いろんな国の人といろんな言語でコミュニケーションを取りたいということを実現するために、自身初の海外でありながら単身でSIMへの進学を決意する。
問合せ:教育庶務課
【電話】0761-72-7975
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