■備えを思う
今年は元日から北陸の能登半島地震、2日は羽田空港での航空機事故と、年始早々立て続けに大きな出来事があった。被害にあわれた方々には、心からのお見舞いを申し上げるとともに、一日も早く、元の生活に戻られることをお祈りしたい。横須賀市からも、消防の緊急援助隊に始まり、水道局、危機管理担当、保健師のそれぞれの職員を被災地に派遣し、少しでもお役に立ちたいと思っている。
日本各地で地震が続き、横須賀でも、いつ大地震が来てもおかしくないと思っている。異常気象による風水害も同様だ。その時、いかに市民生活を守るのか。市長就任以来、ずっと考えていたが、特に今回の能登半島地震では、横須賀と同じ半島、そして同じ山がちな地形と、より考えさせられることが多かった。
地域防災計画の見直しや、避難所の整備・充実は急務だが、市民の皆さんにはこれまで以上に食料と水の備蓄、そして災害時においてのトイレの使い方をあらかじめ確認しておくなど、トイレについての備えもお願いしたい。
また、災害用ヘリコプターは絶対に必要と考えている。がけ崩れにより道路が寸断されても、空からなら容易に救助・救援に向かうことができる。谷戸の奥にも、空からなら迅速にたどり着くことができる。導入までには越えなければいけないハードルが相当あると思うが、横須賀の地形を考えたときに、十分に検討する価値はあると思っている。この職責にあるうちは、備えは常に、万全を期したい。
横須賀市長
上地 克明
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