共働き世帯の割合が全国1位、女性の就業率が全国2位と働く女性が多い福井県。一方で、管理職に占める女性の割合は全国ワースト7位。また、家事・育児時間は男性の33分に対し、女性は2時間43分と、仕事でも家庭でも女性が頑張っている状況にあります。
県では、男性の家事・育児参加の促進や女性の活躍を応援し、家庭でも仕事でも、男女ともに個性や能力を十分に発揮できる環境づくりを進めています。
■女性の活躍を進める企業を応援
女性の採用・育成・登用等に取り組む企業を応援するため、平成27年から「ふくい女性活躍推進企業」の登録制度を創設しました。登録企業には県主催の企業説明会でのPRや表彰制度などの特典があり、9月末現在で659社が登録しています。
今年度は新たに「女性登用アワード」を創設。特に女性の登用を積極的に進めた企業に対し、奨励金を支給します。また、企業への伴走支援も強化しています。今年度は、女性が活躍できる社内制度等の策定から実行支援までをサポートするコンサルタントを5社に派遣し、改革を進めています。また今後、女性活躍の取り組みを整理し、経営上のメリットをまとめたガイドを作成してホームページ等で公開する予定です。
■女性の家事負担を軽減
県では、夫婦・家族で家事をシェアする「共家事(トモカジ)」を推進し、男性の家事参加を促しています。昨年度、共家事を始めるきっかけにしてもらうため、11月23日を「共家事の日」に制定。特設サイトを開設するほか、記念日にあわせて共家事を促進するイベントやキャンペーンを開催しています。
また、家事代行サービスを利用することで家事負担を減らし、ゆとり時間を増やすことができます。県では、サービスの周知を図るため、企業の福利厚生制度へ家事代行サービスを導入する実証事業を実施。今後、参加者の声を検証し、さらなる利用促進に取り組んでいきます。
■男性の育児参加を促進
男性の育児参加を促すため、男性の育休取得を進める企業等に最大600万円超の奨励金を支給しています。男性が初めて育休を取得する場合や90日以上の育休を取得する場合、職場の同僚に手当を支給する場合など、男性育休促進に向けたさまざまな取り組みを対象としています。
また、社会保険労務士や男性の家事・育児参加に精通したアドバイザーを企業等に派遣し、男性が育休を取得しやすい職場作りを支援しています。
■「アンコンシャス・バイアス」への気づき
「男は仕事、女は家庭」といった性別による役割分担意識や無意識の思い込み「アンコンシャス・バイアス」は、自分だけでなく周りの可能性やキャリアを狭める可能性があります。
家庭や仕事などさまざまな場面での「思い込み」に気づいてもらうため、今年度「アンコンシャス・バイアス」をテーマにしたワークショップや川柳コンクールなどを開催します。今後、県のSNSなどでお知らせしますので、ぜひご参加ください。
▽福井県における男女の1日の生活時間(有業者の土日を含む一週間の平均)
キーワード:(1)ト
■シェアして楽しむ!家族でTRY!共家事(トモカジ)チャレンジ
11月23日の「共家事の日」にちなんで、料理教室やラク家事講座などのイベントを実施しています。
共家事を始めた人の中から抽選で時短家電が当たるキャンペーンも実施中です!
応募期間:令和7年1月10日(金)まで
■あなたの家にもこの一冊。共家事ハンドブック
「共家事とは?」のすべてが、この一冊でまるわかり!家事の見える化チェックリストやラク家事テクニックなども掲載しています。
■女性のキャリアをサポートする社外メンターを派遣しています
他企業で管理職やリーダーとして活躍している経験豊富な女性メンターを派遣します。職場では話しにくい疑問や不安などを相談できます!
■〔知事メッセージ〕みなさんご一緒に
▽家庭でも仕事でも男女ともに活躍できる福井に!
男女それぞれの個性や能力をさまざまな場面で発揮することで、よりよい社会をつくることができます。
県では、女性の活躍を進める企業を徹底応援するとともに、共家事や家事の外部化・省力化等を通じて、誰もが自分らしく活躍できる社会の実現を目指します。
知事 杉本達治
お問い合わせ:
女性活躍課【電話】0776-20-0319
こども未来課【電話】0776-20-0289(男性の育児参加に関すること)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>