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自治体の皆さまへ

(特集)安心して暮らせる安全なまちへ(1)

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福岡県吉富町

“交通死亡事故ゼロ”が続く吉富町。継続に必要なことは、まずは一人ひとりの心構え―。
悲しい交通事故を無くそうと、町では日々活躍する人がいるのをご存じでしょうか。
今月は「安心安全なまちづくり」の各分野で活躍する人たちを紹介し、一人ひとりができることを考えます。

■こどもたちが安全に登下校できるように、暑い日も寒い日も、晴れの日も雨の日も交差点に立つ交通指導員と地元の自治会長。現在、吉富町では、町から委嘱された6名の交通安全指導員や自治会長などボランティア団体がこどもの見守り活動などをしています。通学路では、他にもPTAや沢山のボランティア団体の皆さんが、こどもたちを見守っていて、こどもたちにも保護者にも、大きな安心につながっているといえます。
一つひとつの地道な積み重ねが、ドライバーや町の皆さんの意識を高めることになり、交通事故を減らしていけると信じて、これまで活動を続けられてきたそうです。朝から元気よくあいさつするこどもたちに「信号が青になってもすぐに飛び出さないで、一呼吸して左右を確認してから渡ってね。」と優しく声かけをする姿から、こどもたちを優しく見守る温かさが伝わってきます。

「一人ひとりの心構えで事故のないまちに」

■挙げる手をやさしく見守る横断歩道
9/21-9/30…交通安全週間

◇秋の交通安全県民運動
毎年9月21日からの10日間は全国各地で交通安全の取り組みが行われています。
・反射材用品等の着用推進や横断歩道の利用促進などによる歩行者の交通事故防止
・夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進
・自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール厳守の徹底

◇小学生の状況別交通事故死者重傷者数(H29~R3合計)

◇小学生の状況別交通事故死者重傷者数(H29~R3合計)

出典:警察庁調べ

小学生の状況別死者重傷者数は、歩行中が2,522人で全体の59.0%と一番多く、次に自転車乗用中が1,382人で32.4%を占めており、歩行中及び自転車乗用中で全体の約9割を占めていることがわかります。また、道路形状別にみると「横断歩道横断中」単路における「その他横断中」の順に多くなっています。通学中などの歩行中及び交差点で非常に多くの事故が起こっている現状がわかります。

◇小学生の状況別交通事故死者重傷者数(H30~R4合計)
警察庁の調べによると、小学生の交通事故が集中しているのは、登下校の時間帯。特に下校時間から夕方にかけて事故が多発しています。吉富町では交通量の多い交差点では、朝に加え下校時間にも自治会長などが、こどもたちの見守りをしています。

◇交通事故防止のポイント
〇運転者の皆さんへ
・横断歩道にさしかかったときは減速
・横断歩行者がいるときは横断歩道手前の停止線で一時停止
・夕暮れ時は早めのライト点灯

〇歩行者の皆さんへ
・近くに横断歩道や歩道橋がある場合は必ず利用する
・青信号でも左右を確認してから渡る
・夜間は反射材や明るい色の服を着用

◇吉富町の事故発生件数

◇福岡県内の事故の状況(4月~7月)
・歩行者関連事故が1割増加
・自転車関連事故は1割減少
・登下校中の交通事故によるこどもの負傷者数は72人
・高齢者の交通事故死者数は27人
・飲酒運転による交通事故死者数は1人

■小さな積み重ねで事故のないまちに
「交通事故をおこしてはいけない」という啓発は、地道に続けていくしかありません。私たちの活動が、地域の皆さんの交通安全への意識付けになればと思っています。私たち交通安全指導員の願いは、事故のない町にすること。それでも想定していないことが起きるのが交通事故。だからこそ小さな積み重ねで、普段の意識を高めていくことが大切だと思います。活動はきっと、まちづくりの一助になるはず。皆さんもご協力をお願いいたします。
交通安全指導員は、現在会員を募集中!地域の事故を防ぐため、私たちと一緒に活動しませんか?

「こどもの笑顔と挨拶に“元気”をもらってます!」
吉富町交通安全指導員 会長 久永正幸(ひさながまさゆき)さん

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