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特集1 みんなちがって、みんないい。 ~金子みすゞに学ぶ~

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福岡県遠賀町

■特集1 – 人権週間- 12月4~10日 みんなちがって、みんないい。 ~金子みすゞに学ぶ~

普段、私たちは何気なく「ふつう」という言葉を使っています。
「ふつう」には“多数派”や“当然”“人と同じ”という意味がありますが、自分と誰かの「ふつう」は同じでしょうか。
私たちには、それぞれ違った個性や背景があります。当然、「ふつう」もみんな違います。
「ふつう」という言葉そのものが悪いわけではありません。しかし、自分の「ふつう」を押し付けたら、相手はいやな気持ちになるかもしれません。
自分と誰かの「ふつう」は違っていて当たり前。大切なのは、その考えをもつことです。
「みんなちがって、みんないい。」金子みすゞは100年前に、多様性を認めることの大切さを詩の中で伝えています。
相手にも自分にも、まわりの全てのものに温かいまなざしを向けていた詩人から、人権や多様性について学んでみましょう。

◆金子みすゞ記念館学芸員さんの解説
「私」の位置に注目してください。タイトルでは「私」が最初に出てきますが、「みんなちがって、みんないい」の前では、最後になっています。
自分優先の考えが、相手を理解しようと変わった時、大切なことに気づけます。

◆金子みすゞ記念館学芸員さんの解説
「大漁」と聞くと私たち人間はうれしくなりますが、この作品では鰮の立場から大漁が見つめられています。
人間にのみ使われる「とむらい」を、鰮に用いていることから、全ての命を同等に見ていたみすゞの優しいまなざしが感じられます。

◆金子みすゞ記念館学芸員さんの解説
世の中は、目に見えるものより見えないものの方がずっと多いのですが、普段の私たちは忘れがちです。
みすゞには、「見えぬけれどもある」大切な存在がずっと見えていたのかもしれません。

◆金子みすゞ(1903~1930)
明治36年、山口県大津郡仙崎村(現在の山口県長門市)に生まれる。大正末期から昭和初期にかけて、童謡雑誌を中心にすぐれた詩を発表。西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と称賛される。昭和5年、26歳で世を去った。

◆金子みすゞ記念館(山口県長門市)
金子みすゞの実家を復元した「金子文英堂」と資料を展示した「本館」から成る。金子みすゞの作品や生涯を落ち着いた空間で伝えており、記念館がある「みすゞ通り」は昔の名残をとどめている。

◆ちひろ人権コンサート
▽みんなちがって、みんないい生き方を~金子みすゞの心とともに~
シンガーソングライターのちひろさんが金子みすゞの詩を背景とともに歌い語ります。
上記で紹介している3つの詩を含め、10曲が披露されます。
日時:12月7日(木)18時20分開演
[開場]17時45分
場所:遠賀町中央公民館
講師:ちひろ(シンガーソングライター)
定員:400人
費用:無料
その他:託児の利用を希望する人は相談してください。

◆金子みすゞ絵本・書籍コーナー
遠賀町立図書館では、金子みすゞに関する絵本など、書籍を展示しています。
期間:12月19日(火)まで
※休館日(毎週月曜日)を除く

■人権作品展
町内小・中学生の作品や広渡小学校3年生「人権の花ひまわり」の取り組みを展示します。
期間:11月30日(木)~12月10日(日)
場所:遠賀町中央公民館

※詳しくは、本紙をご覧ください。

問い合わせ:協働人権係
【電話】093-293-1242

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