■夢と希望のある「学び」へ
今年の夏も、異常な天気による自然災害や熱中症などの被害のニュースが話題となっておりますが、皆さまの地域の防災対策や健康管理は大丈夫でしょうか。
双葉町の園児、児童、生徒の皆さんも、夏休みに入って10日以上が過ぎました。有意義な家庭生活が送れているでしょうか。体験活動や探究学習など、長期休業だからこそできる学びに対し積極的にトライしてみてください。また、オリンピックパリ大会の各種競技では、アスリート達の努力の結晶の競い合いが、私たちに感動を与えてくれています。
この機会にハイレベルなスポーツの祭典を堪能してみてはいかがでしょうか。
■栃木県下都賀地区市町村教育委員会連合会による震災復興視察研修
栃木県南部に位置する小山市・栃木市・下野市・壬生町・野木町の5市町で構成する教育委員連合会の合計25名の皆さまが、7月4日5日の2日間、震災被災地域の現状を見聞きすることで、放射線や原子力、社会的課題への理解を深め、今後の防災教育に役立てたいという目的で双葉町を訪れました。今年の全国町村教育長会において双葉町の被災地報告を聞いた壬生町の田村幸一教育長が、双葉町にスポットをあてた視察研修を企画し、実現したものです。
当日は、常磐道大熊インターから私もバスに同乗し、国道288号線を通って双葉町に入りました。ところどころ説明しながら、帰還困難区域のバリケードや荒れ果てた田畑や住居周りを見ていただくことで震災から13年以上が経過しても、まだ復興が進んでいない陰の部分を見ていただきました。皆さまが口々に手つかずの状態で放置されたことへの驚きと、「認識不足でした」「戻ってから多くの人に、この現状を伝えていきたい」といった感想を述べられました。続いて、いわき市錦町の町立学校仮設校舎において子どもたちの様子や施設・設備を視察していただきました。
最後に全員で集合写真を撮り、お互いに有意義な視察研修であったことを確認しました。
■令和6年度双葉郡スポーツ交流大会
7月6日、大熊町の学び舎ゆめの森の体育館において開会式を行い、学び舎ゆめの森、富岡町総合体育館、野球場、武道場を会場に各競技が開催されました。震災前からスポーツを通じた交流は、双葉郡において大変盛んに取り組まれてきました。双葉町でも、多くの町民の皆さまが各種競技で技術を磨き実績を上げていました。スポーツ交流を通じた人とのつながりは、より深いものが培われます。復興まちづくり計画においても、このような施設・設備が整備されるよう検討を重ねてまいります。各競技の試合結果の詳細については、広報ふたばやふれあいクラブ広報紙をご覧いただきたいと思います。各競技の選手の皆さん、そして応援いただいた家族や友人の方々も大変お疲れ様でした。
双葉町教育委員会教育長 舘下 明夫
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