群馬で見られる動植物の特徴や生態を紹介します
■清涼感のある香りに満たされる丘陵地に咲く色とりどりのコギク
キクの一種として古くから親しまれているコギク。伊勢崎市赤堀地区の磯町では、地元の農家などで構成される「小菊の里つくりの会」が地域振興の一環として山の斜面に観賞用のコギク(タマギク)を植栽。見頃になる10月中旬〜11月中旬にかけて「あかぼり小菊の里」では、ドーム状の白や黄、ピンク、朱など彩り豊かなコギクと独特の芳香が多くの観光客を楽しませてくれます。
写真提供:伊勢崎市
・伊勢崎市赤堀地区の峰岸山南斜面に約2万株のコギクが咲く
▽コギク-小菊-
特徴:キクは日本の国花の1つであるキク科キク属の植物。その一種として花の直径が1〜3センチのものがコギクに分類されます。10〜11月にかけて咲く観賞用のコギクは、花色が豊富で白やピンク、黄色、オレンジなど美しい色彩が楽しめます
▽[群馬との関わり]群馬の気候に合った白・黄・赤の県育成品種
露地栽培で省力的に生産でき、安定した需要があるコギクは、県が花き振興計画の重点9品目の1つとして力を入れ、平成15年から切り花生産の花きとして育種を開始。白色品種「小夏の風」、黄色品種「小夏の月」、「小夏の星」、赤色品種「小夏の恋」の4つの品種を作り、県内の生産者により7〜8月のお盆向けに限定生産されています。
花の色は明るい赤色で葉は濃い緑色の品種「小夏の恋」
写真提供:県庁野菜花き課
かわいらしい黄色品種「小夏の月」。花房は円すいで株の上部に花がまとまっている
写真提供:県庁野菜花き課
・寒さに強く、日持ちも良い
・下部は筒状で、上部の一部が舌状に伸びるように花が咲く
・葉が深く切れ込むことが特徴。縁はギザギザしていて、表面にはしわが多い
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