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《特集1》いま 学校で!

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長野県箕輪町

■~ICT機器を活用した授業で子どもたちが主体的に学ぶ~
箕輪町では、小中学校の児童生徒に対しての1人1台端末(パソコン)の整備が完了して3年が経ち、本格的な活用段階に入っています。授業の中で、さまざまな教育用ICT機器の効果的な活用を通じて、子どもたちが、「自ら課題をみつけ、解決する授業」をめざしています。
今号では、現在の町内小中学校での教育用ICT機器を活用した授業の様子を紹介します。

「そもそも箕輪町の小中学校での「教育DX推進による、子ども主体の授業づくり」って何?」

◇「教育DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、黒板とチョークで行う授業を、電子黒板を使ってデジタル教科書で行うという「単にアナログをデジタルに置き換える」といった単純なものではありません。「一斉授業で教師が伝える知識を子どもが覚える」ということでなく、「子どもが自ら課題を見つけ個別や協働で調べたり話し合ったりして深め、自ら課題解決していく」ために、1人1台パソコンなどのICT機器を文房具のように使いこなしていく、授業そのものの質の転換を図ることです。
◎これからの社会は、「予測不能な社会」「多様性の時代」とも言われます。「1つの正解」がない時代で、自ら追究して解をみつける力を、これからの子どもは強く求められることとなります。

「箕輪町の小中学校では、どんな取り組みをしているの?」

・1人1台PCの日常活用(授業・児童会生徒会・行事等)
・持ち帰って家庭学習で使用
・その他ICT機器のフル活用

「教育委員会の取り組みは?」

◆箕輪町の教育DXの目指すもの…「子どもが生き生きと活躍できる子ども主体の授業」
▽環境整備
・児童生徒に1人1台端末を令和2年10月から配備して通信環境の高速化も実施。
・小中学校の先生方が授業と校務で使用できるパソコンを令和4年から配備。
・電子黒板、教室の黒板のホワイトボード化、プロジェクターの設置等々の推進。
▽箕輪町教育DX推進センターを令和4年度から設置。センターメンバーが授業改善支援を実施。
▽研究面
(1)学びの改革パイオニア校(県指定)
(2)リーディングDX校(国指定)
(3)ICT研修会
(4)東京学芸大学准教授による授業指導及び教育DXセミナー開催(12月)等々。

◆突撃インタビュー 授業の現場!
「タブレットが、いつも自分のところにあるけど、感想は?」

「友だちと一緒に勉強してるなあっていう感じ。お互いの意見を見せ合ったりして協力して勉強できるから、楽しい。」
「学校を休んだ時も、家で授業を見れる(受けられる)。時間割とかもタブレットで確認ができる。」
「自分なりの速さ(進度)で勉強を進められる。」

▽箕輪中部小学校 佐々木 翔大先生
ICTを活用したデジタル型教材により、場所や進度に制約のない授業が可能になりました。また、教師間・児童間で学びを共有し、オンラインで相互フィードバックを提供できることが、主体的に物事に向き合うことに繋がっていると思います。公教育において、ICTは楽しい学習環境の不可欠な要素となっていると感じています。

※詳しくは本紙2ページをご覧ください。

◆学校訪問 授業の現場!
・主体的活用 協働学習
・自己探究 課題解決
・箕輪中学校全面ホワイトボード化

※詳しくは本紙3ページをご覧ください。

◆学校訪問 箕輪東小学校3年生 社会科
▽長岡地区の土地はどのように使われているのか調べよう!
「田んぼと畑がくっきりと分かれているよ。どうして、田んぼは下の方にかたまっているのかな?」

「ぼくは、もう一度長岡地区の地形図を大きく拡大して土地の使われ方を見てみよう。」
「私は、地図で川の流れをたどってみよう。ヒントがみつかるかも。」

子どもたちが、授業の中で必要感を持ってパソコンを使っていくことを考えて授業作りをしています。この時間は、パソコンで地図をよく見て考える子、印刷された地図を使い、実際に色を付けるなど作業をする子というように、それぞれが自分の追究に応じて使いこなしていました。

急速に変化するこの時代に、子どもたちには「自ら課題を見つけ自ら考えていく学び」の道筋を保証していくことが重要です。そのためには、教師主導の一斉授業から、子ども一人ひとりの主体的な取り組みを引き出す授業への「学びの改革」が必要で、各地で取組が始まっています。箕輪町でも、教科のねらいを達成するため、子どもたちの探究の過程で積極的にICT機器やクラウドを活用した授業を進めていきます。

問合せ先:学校教育課 教育DX推進係
【電話】70-6603(内線1720)

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