文字サイズ
自治体の皆さまへ

新年のご挨拶(2)

2/40

長野県長和町

長和町議会議長
森田 公明

明けましておめでとうございます。
令和6年の新春を寿ぎ、長和町議会を代表して、慶祝の挨拶を申し上げます。町民の皆様におかれましては、輝かしい希望に満ちた新春をお迎えになられていることと拝察し、心よりお慶び申し上げます。
3年半もの間、変異を繰り返しながら様々な分野に影響をもたらした新型コロナウイルス感染症は、その分類がインフルエンザと同じ5類に移行されるとともに、徐々にその脅威も収まってきています。これに伴い、人の動きや経済活動の制限が緩和され、私たちの生活も少し落ち着きと活気が出てきたように思います。長和町でも5月以降、公式行事が3年ぶり4年ぶりに復活し始め、地域のお祭りや道の駅、温泉なども次第に賑わいを取り戻しつつあります。延期されていた長和町青少年黒耀石大使の渡欧も3期4期生合同で実施され、多くの成果を持ち帰ってくれました。
一方、ロシアの侵攻に始まったウクライナ紛争は、世界各国が軍事財政支援を行うも和平に向けた働きかけはなかなか進まず、終結への筋道を示せずにいます。さらに、10月には中東において、ハマスによるイスラエルに対する大規模作戦が起こり、人質解放を求めたイスラエルのパレスチナ侵攻が両地域に多くの死者を出しながら未だ続いています。これらの戦乱により、世界の物資の流れや生産活動は大きな影響を受けており、日本を含め世界各国の国民生活に大きな混乱を及ぼし続けています。
日本においては、コロナ禍やウクライナ紛争等の影響を受けた資源価格の上昇、長期に渡る金融緩和による円安等の要因が絡まり合って諸物価が高騰し、私たちの生活に深刻な影響を与えています。長和町では、新型コロナウイルス感染症や物価高対策に向けた政府の経済対策に合わせ、町内の事業者に向けた燃料高騰支援事業や、低所得者世帯への給付金、地域いきいき券の配布事業などの町独自の事業を実施して、町民の生活支援に取り組んできました。今後も、町民生活の状況をしっかりと掴んで、適切な対策をとっていくことが大切であると考えます。
また、平均気温の上昇に伴う世界的な環境変化が続いており、日本でも夏の平均気温は過去最高を記録して、気候の沸騰化が言われるようになりました。長和町では幸いにも大きな災害がなく、令和元年の19号台風の災害復旧がようやく完了となります。町では一昨年の「長和町気候非常事態宣言」発出を受けて地球温暖化対策実行計画が練られていますが、今後さらに積極的な対応が求められると同時に、今後の町づくりに活かすことが重要です。
さて、令和3年の議会議員選挙から2年が経過し、現議員体制での半期が過ぎました。この間議会では、議会だよりモニター制度を取り入れて議会広報の充実に努め、さらに昨年は議会モニター制度として発展させ、町民の皆様から議会活動や運営に対するご意見を伺い、町民の皆様に理解し信頼していただける議会を目指し取り組んできました。モニターの皆様のご意見により、より伝わりやすい議会だよりとなり、議会の運営や一般質問の充実にも繋がっていると思います。
また、議会のICT化も順次進めています。議場の無線LAN環境を整えるとともに、議会タブレットを導入してペーパーレスによる議会運営や議会スケジュールの一元管理などに取り組み始めました。今年は、オンラインでの委員会の開催や災害時などでの情報伝達や共有に生かせるよう機器操作の習熟とシステムの充実に力を入れていきます。これを活用して町民の皆様への情報発信環境を整備し、できる限り町の政策や議会の情報を正確迅速にお伝えし、議会と町政に対する理解を深めていただくとともに、共に考える議会となるよう努めてまいります。さらに、本年も、町民や様々な団体との交流・懇談の仕組みを一層充実させて多様なご意見を伺うとともに、町民の皆様の意志を活せるよう調査研究と議論を重ね、真に町民のための政策を実現していきたいと考えています。議会に対してますますのご指導ご支援をお願い申し上げます。
終わりに、今年は戦乱が終息し、誰もが自由で平穏な生活を過ごせる一年になることを期待し、皆さまにとって素晴らしい年となりますようご祈念申し上げ、年頭の挨拶と致します。

令和6年1月1日

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU