掛川城天守閣は令和6年4月3日に、開門30周年を迎えます。
■城主は熱意ある市民、
市民募金により本格木造復元掛川城天守閣は、市民や市内外の企業をはじめとした多くのみなさんの熱い想いや募金をもとに、平成6年に400年以上の時を経て、かつて「東海の名城」と謳(うた)われた美しい姿をそのままに、日本初の「本格木造天守閣」としてよみがえりました。掛川市のシンボルとして市民に親しまれるだけでなく、市内外の多くの人たちにも喜んでいただいています。
本年秋には開門30周年記念イベントを予定しています。みなさんの参加をお待ちしております。
■掛川城天守閣を未来へ
開門30周年を迎えるにあたり、令和4年度から5年度にかけて修復工事を行い、復元当時の白い壁漆喰(しっくい)と黒い廻縁・高欄のコントラストが生み出す清らかな姿を取り戻しました。市民の郷土愛の結集ともいえる天守閣の魅力を存分に生かした新たな歴史づくり、まちづくりを進め、市が誇る貴重な歴史的資産を未来へつないでいきます。
■復元された掛川城天守閣の自慢
自慢1 市民募金により復元が実現
・本体工事費約11億円の90%(9億7000万円)が市民や企業の募金で賄われる
自慢2 天守閣の景観
・3階4層建て(約16メートル)総床面積305平方メートル(約92坪)
・山内一豊の掛川城は東軍の徳川家康に備える城だったので、東南の角度から見る姿が最も大きく豪壮に感じられる
・堅牢な登城路、堅塁を誇る三日月堀やそろばん堀を見ることができる
自慢3 史料に基づいて復元された全国初の木造天守閣
復元の基になった史料
・天守台遺構
・幕末の地震被害を幕府に報告した絵図の控え2種
・江戸時代初期に幕府に提出した正保城絵図
・高知城(一豊が掛川城のとおりに造れと命じた天守閣が現存)
■30年前フォトギャラリー
◇御用材披露の様子
天守閣に使用する青森ヒバの用材をとび職の木遣り唄にあわせて、掛川駅から掛川城公園まで台車に載せ運びました。
◇しゃちほこ披露イベント
天守閣への据え付けの前日、しゃちほこを披露。目が見えにくい方を招待し、手で触れてその姿を実感していただきました。
◇開門した掛川城に登城する人たち
早朝から入館を待っていた多くの人々が登城し、天守閣から市街地の眺望を楽しみました。
◇市民テープカット
開門当日は、市民によるテープカットが行われました。
※写真は本紙またはPDF版をご覧下さい。
問合せ:文化・スポーツ振興課
【電話】21-1126
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