■小中一貫教育・小中一貫校について〔その2〕
◆子どもの夢・希望・生きる力を育む学校づくりに向けて(1)
仁淀川町の目指す施設併設型※小中一貫校では、「学習面だけでなく、社会性を備えた人間としての成長を目標に、子どもたちが将来に向けて夢や希望を持つことができる教育」、「教員同士が信頼し合い、子どもも大人も笑顔があふれる学校」の実現に努め、郷土愛の醸成はもちろん、仁淀川町から日本・世界と向き合える人材を育てていきたいと考えます。
用語説明:
※施設併設型とは、小学校・中学校が同じ敷地の中に併設されて設置されています。異なるタイプとしては施設分離型があり、小学校・中学校が違う敷地(一定距離離れている)に設置されています。
○学びをつなげる
子どもたちの興味、関心を引き出し、学ぶ楽しさや分かる楽しさを実感できるように、9年間を見通した教育課程を編成し、確かな学力の定着を図ります。例えば、授業の進め方や学習ノートの取り方、家庭での学習方法などについて、小中学校の連携を深め、9年間を通じて一貫性のある指導を行うことで、子どもたちの学習意欲や学習効果を高めます。連続性や発展性をもった指導方法を学校組織として共有することにより、学年がかわっても子どもたちが見通しをもって安心して授業に臨めるようにします。
小学校高学年から一部の教科で専門の教員が教えたり(一部教科担任制)、中学校の教員が小学校で教えたり(乗り入れ授業)するなど、児童の状況に応じた質の高い授業実践を行うとともに中学校へのスムーズな接続を目指します。
○学びをかえる
小中学校が一緒に学校行事や集団活動などに取り組むことにより、幅広い年齢の子どもたちのふれあいが生まれます。小学生は中学生に憧れの気持ちをもち、中学生は手本になろうと努力する。また、さまざまな視点からの物の見方・考え方にふれることができる、そのような教育的効果が期待できます。
いろいろな文化・習慣・価値観などを身近に感じ、読書やICTの活用を通じてより多くの知識を得たり、自分の目標を見つける力を養っていく必要があると考えます。そこで、図書室や情報設備の充実を図るとともに、子どもたちの読書が習慣化することを目指します。併せて、ICTの活用に関する適切なサポート体制をつくります。
○誰一人取り残さない
小学校と中学校では生活環境・学習環境などが大きく変化するため、「中1ギャップ」という問題が起こりがちです。小中一貫校により小学校と中学校の間の段差を緩和することができ、小学校教育から中学校教育への円滑な移行を促すことが可能となります。
配慮を要する子どもたちが、学校集団の中で仲間と「ともに学び、ともに育つ」教育を進めます。障害や特性の状態に合わせ、9年間を見通した「個別の教育支援計画」・「個別の指導計画」を作成し、きめ細かな支援や指導を行います。全ての子どもたちが個々に合った充実した教育を受けられると考えます。
その他、多様な教育活動を実践するため、学習支援員などの配置体制を見直し、指導・支援体制の充実を図ります。
問い合わせ:仁淀川町教育委員会
【電話】35-0019
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