別名:クサニワトコ(草接骨木)
漢名:蒴藋(さくちょう、さくだく)
分布:北海道(渡島半島)~九州・琉球、中国
生育地:人里の、腐植質が多く、やや保湿性のある土壌
繫殖形態:地下茎・実生
和名の由来ははっきりしませんが、草タズ(ソウタズ:タズはニワトコの古名)で『ニワトコに似た草』から転訛したのではないかと言われています。別名は、ニワトコに似た草の意味です。ソクズやニワトコは、かつてはスイカズラ科に属していましたが、レンプクソウ科になり、2017年の国際植物学会議でガマズミ科に変更が決定されました。薬用として中国から渡来し、野生化したとも言われています。高さ1~1.5mになる大型で夏緑性の多年草です。地下茎を横走して繁殖します。葉は対生し、大型の奇数羽状複葉で、5~7個の小葉があります。花期は夏で、茎頂に多数の白い小花が集まった大きい花序を形成します。花序の上部は平らで、所々に黄色で蜜を溜めた盃状の腺体があります。果実は熟すと赤熟します。かつては地上部や地下茎を薬用としたことがありました。
写真・資料提供:香月茂樹さん(元薬草試験場長)
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